86/BRZレース

86/BRZレースの概要

86/BRZレースは、日本国内で開催されるワンメイクレースで、2013年からスタートしました。正式名称は「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」で、2022年度からは「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」として継続されています。このレースは、トヨタ・86とスバル・BRZという姉妹車を用いたスプリントレースであり、レースの運営はトヨタ・カーズ・レース・アソシエーション（T.R.A.）が行っています。

レースの位置づけと歴史

86/BRZレースは、トヨタ・ヤリスによる「ヤリスカップ」の上位イベントとして位置づけられていますが、ヤリスカップは複数のシリーズで全国各地を巡るのに対し、86/BRZは単一のシリーズで主要なサーキットを転戦するのが特徴です。初開催からプロドライバーの参加が多かったため、2015年からはプロ向けの「プロフェッショナルシリーズ」とアマチュア向けの「クラブマンシリーズ」で構成されています。

このレースは、参加申込が多かった場合に決勝をA/Bに分割して開催する形式を採り、サーキットによってはエントリーが100名を超えるなど大変な盛況を見せています。特に、2022年度やそれ以前のシーズンにおいて、参加車両のほとんどは86が占めており、BRZの参加はごく少数に留まることがしばしばあります。

参加車両と規定

参加車両は、2021年まではトヨタテクノクラフトが開発した「86 Racing」とスバル・テクニカ・インターナショナル（STI）が開発した「RA Racing」のいずれかが選ばれていました。両者ともに公道走行が可能で、6速マニュアルトランスミッションを搭載しています。レース中は無線通信は不可能で、改造はごく限られた範囲でのみ認められています。また、レース後は公道走行チェックを受ける必要があります。ドライバーは国内A級ライセンスを持ち、運営がプロと認めた者はアマチュア向けのクラブマンシリーズには参加できません。

2022年度からは新モデル「GR86」および「BRZ」をベースとした新たな車両が参加可能となりました。

タイヤと競技規定

タイヤについては、プロフェッショナルシリーズは複数ブランドから選ぶことができる一方、クラブマンシリーズはワンメイクとなっています。特にプロフェッショナルシリーズでは、性能に大きな差が見られるため、タイヤ選びが結果に影響を与える重要な要素です。

主な参戦ドライバー

86/BRZレースには多くの著名なドライバーが参加しています。プロフェッショナルシリーズには谷口信輝や脇阪寿一など、多くの実力派ドライバーが名を連ねています。一方、クラブマンシリーズでは元野球選手の山﨑武司やモータージャーナリストの橋本洋平など、多彩な経歴を持つ選手が参加しています。

メディアとファンへの配信

このレースの模様はJスポーツの「MOTOR GAMES TV」でダイジェスト放送されており、オンボード映像やPVはYouTubeのTOYOTA GAZOO Racing公式チャンネルで視聴可能です。実況は稲野一美が担当しています。

終わりに

86/BRZレースは、その競技性の高さと多様な参加者によって、日本国内のモータースポーツシーンで重要な役割を果たしています。これからも多くのファンを魅了し続けることでしょう。

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