87式グレネードランチャー

87式グレネードランチャー

87式グレネードランチャー（QLZ-87）は、中国の湖南資江機器廠と湖南省軽武器研究所が共同で開発した自動擲弾発射器です。小規模歩兵部隊への直接的な火力支援を目的として設計されました。

概要

87式グレネードランチャーは、その外観から軽機関銃や対物ライフルのような印象を受けます。これは、重量軽減を優先した設計がなされたためです。本体には二脚と肩当てが付属しており、兵士が単独で携行・射撃を行うことが可能です。また、専用の三脚や車両への搭載も考慮されています。

使用する弾薬は、新たに開発された35mmグレネード弾です。装弾数6発または15発のドラムマガジンを使用します。弾頭には、対人攻撃用の榴弾と、対軽装甲車両用の成形炸薬弾の2種類があります。成形炸薬弾は、最大で厚さ80mmの装甲板を貫通する能力を持ち、半径10m以内の人員に危害を加えることができます。

現在では、後継となる131型狙撃榴弾発射器が採用されていますが、一部の部隊では87式グレネードランチャーの運用が継続されています。また、リモートウェポンステーション（RWS）への搭載事例も確認されています。

採用国

87式グレネードランチャーは、以下の国で採用されています。

中華人民共和国
ボリビア
エチオピア
ナミビア
ニジェール
パキスタン
ソマリア
スーダン
タンザニア
ウガンダ

参考文献

Yan, Timothy (August 2014). The Chinese QLZ87 Automatic Grenade Launcher. Arms & Munitions Brief 1. Armament Research Services Pty. Ltd.. ISBN 9780992462420.

関連項目

自動擲弾発射器
中国北方工業公司（ノリンコ）
11式狙撃グレネードランチャー

外部リンク

Modern Firearms（英語）
sinodefence.com（英語）
* ウィキメディア・コモンズ

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