A・SO・N・DA〜LIVE CD

『A・SO・N・DA〜LIVE CD』：CASIOPEA 3rd 熱狂のライブ記録

『A・SO・N・DA〜LIVE CD』（あ・そ・ん・だ 〜 ライブCD）は、日本の音楽シーンにおいて長きにわたりフュージョンの旗手として君臨するバンド、CASIOPEA 3rdが発表したライブ・アルバムです。この作品は、彼らの卓越した演奏技術とライブパフォーマンスの魅力を凝縮した一枚として、多くの音楽ファンから注目されています。

本作に収録されているのは、2015年8月21日に神奈川県川崎市のCLUB CITTA'で開催された「CASIOPEA 3rd A・SO・BO Tour」でのライブパフォーマンスです。このツアーは、当時の彼らの活動を象徴するものであり、その中でもCLUB CITTA'公演は特に熱気に満ちた一夜であったことが伺えます。アルバムは、その白熱したステージ上の息遣いや会場の興奮をありのままに捉えており、リスナーはまるでその場に居合わせるかのような臨場感を味わうことができます。

ライブを彩ったのは、CASIOPEA 3rdのレギュラーメンバーである野呂一生（ギター）、大髙清美（キーボード）、鳴瀬喜博（ベース）という鉄壁の布陣です。野呂一生によるクリエイティブかつテクニカルなギタープレイ、大髙清美の鮮やかなキーボードワーク、そして鳴瀬喜博のグルーヴィーで存在感あふれるベースラインが織りなすアンサンブルは、唯一無二のCASIOPEAサウンドを形成しています。さらに、このライブにはスペシャルサポートとして、名手・神保彰がドラムで参加しています。神保彰のダイナミックかつ精密なドラミングは、バンドサウンドにさらなる推進力と彩りを加え、ステージ上のエネルギーを最大限に引き出しています。彼ら四人のミュージシャンが一体となって奏でる音楽は、フュージョンの醍醐味を存分に伝えています。

アルバムの制作は、バンド自身であるCASIOPEA 3rdがプロデュースを手掛けています。彼らが自らのサウンドに対し深い理解とこだわりを持っているからこそ、ライブのエネルギーや楽器の持つ響きが忠実に記録されています。レコーディングおよびミキシング・エンジニアは倉石裕治氏が担当しており、高い技術力によってライブの臨場感や各楽器のクリアなサウンドが見事に捉えられています。これにより、スタジオ録音とは異なるライブならではの偶発性やミュージシャン同士のインタープレイの妙が、高品位な音質で楽しめます。

『A・SO・N・DA〜LIVE CD』は、CASIOPEA 3rdのライブバンドとしての実力を証明する作品であり、当時の彼らの活動を知る上で貴重な音源と言えます。ファンにとっては、記憶に残るあの夜の感動を追体験できるアイテムであり、フュージョン音楽に興味を持つリスナーにとっては、CASIOPEA 3rdの魅力を知る入門編としても最適な一枚と言えるでしょう。演奏、サウンド、そしてライブ全体の熱量が凝縮されたこのライブアルバムは、日本のフュージョン史における重要な記録の一つです。

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