A1401K

A1401Kは、京セラが製造し、auブランドで展開された第三世代携帯電話（CDMA 1X）端末です。その愛称は「とっとこムービー・ケータイ」として広く知られています。

デザインと携帯性

A1401Kは、エントリーユーザーを主なターゲットとしており、機能が絞り込まれたコンパクトな設計が特徴です。その重さはわずか92gと非常に軽量で、携帯性に優れています。日常での持ち運びにも負担が少なく、気軽に利用できる点が魅力です。

カメラ機能

この機種の最大の特徴の一つが、LCD側ケースに内蔵された33万画素CMOSセンサーを用いた「シーンクリップカメラ」です。このカメラは回転式を採用しており、使用しない時にはレンズ部分を収納することが可能です。この設計は、盗撮などの疑念を抱かせたくないというユーザーのニーズに応えた京セラの工夫と言えるでしょう。ユーザーは安心してカメラ機能を利用することができます。

ムービー機能

A1401Kのもう一つの重要な特徴は、ムービー撮影・加工機能を重視している点です。京セラが独自に開発した動画処理専用チップ「エムエムドライブ」を搭載しており、15fpsでのムービー撮影が可能です。また、撮影したムービーデータの加工もストレスなく行えます。このため、手軽に動画を楽しみたいユーザーにとって最適な端末でした。

その他の機能

その他、A1401Kには、高品質なサウンド再生を可能にする大口径スピーカーが搭載されています。また、京セラ製の端末としては初めて、サブLCDにネガポジ反転タイプのものが採用されました。これにより、視認性が向上し、より使いやすくなりました。

対応サービス

A1401Kは、当時普及していた着うたやムービーメールといったサービスに対応していました。これにより、音楽や動画を気軽に楽しむことができました。

歴史

• - 2003年4月9日：テレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号01XZAA1055）。
• - 2003年4月10日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A03-0198JP）。
• - 2003年8月初旬：発売開始。
• - 2012年7月22日：CDMA 1Xサービス終了に伴い、この日限りで使用不可。

総括

A1401Kは、そのコンパクトなデザイン、回転式カメラ、そしてムービー撮影機能によって、多くのユーザーに愛されました。特に、動画機能に特化した「エムエムドライブ」チップの搭載は、他の携帯電話とは一線を画すものでした。また、ユーザーのニーズに応えた設計は、京セラの技術力を示すものでもあります。2012年7月にCDMA 1Xサービスが終了したため、現在では使用することはできませんが、そのユニークな機能とデザインは、携帯電話の歴史において記憶されるべき存在と言えるでしょう。

参考資料

• - 製品アーカイブ A1401K - [ウェイバックマシン]]（2009年6月30日アーカイブ分） [au
• - ケータイ新製品 SHOW CASE au A1401K ケータイWatch 2003年10月1日

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