AbiWord

AbiWord（アビーワード）について

AbiWordは、自由かつオープンソースで開発されているワードプロセッサです。GNOME Officeプロジェクトの一部として提供されており、GPLライセンスの下で利用できます。名称の由来はスペイン語の"abierto"（オープン）であり、その名の通り、オープンな開発体制と利用を特徴としています。

対応OS

AbiWordは、クロスプラットフォームに対応しており、以下のOSで利用できます。

Linux
Windows
Mac OS X (PowerPC)
ReactOS
BeOS
AmigaOS 4.0 (Cygnix X11エンジン経由)

主な特徴

AbiWordは、基本的なワードプロセッサとしての機能に加え、以下のような特徴を備えています。

文書フォーマット: 複数の文書フォーマットに対応し、表組み、脚注の挿入、インデックスの自動生成などの基本的な編集機能を備えています。
ユーザインタフェース: ユーザインタフェースはMicrosoft Wordに似たデザインを採用しており、直感的な操作が可能です。
クロスプラットフォーム: Windows, Linux, macOSなど、異なるOS間で一貫した操作感で利用できます。
プラグインによる機能拡張: プラグインにより機能を追加でき、他のオフィススイートとのデータ交換も容易に行えます。
多言語対応: 30以上の言語に対応した辞書が用意されており、多言語環境での文書作成を支援します。
MathMLサポート: 数式を挿入できるMathMLをサポートしており、技術文書や学術文書の作成に役立ちます。
Wikipediaプラグイン: Wikipediaのプラグインを搭載しており、記事を直接受信・参照することができます。

対応ファイル形式

AbiWordは、以下のファイル形式のインポートとエクスポートをサポートしています。

Rich Text Format (.rtf)
Microsoft Word (.doc)
OpenDocument Text (.odt)
Office Open XML (.docx)
HTML
LaTeX

アプリケーション固有のファイル形式はXML形式を採用しています。

ポータブルアプリケーション

Windows版ではポータブルアプリケーションが提供されており、インストール不要でUSBメモリなどから起動できます。このため、場所を選ばずに利用できる利便性があります。

バージョン2.4.2以降では、Nokia 770 Internet Tabletもサポートしています。

歴史

AbiWordは、当初SourceGear Corporationが開発していたオフィススイート "AbiSuite" の一部として開発が始まりました。しかし、SourceGearのビジネスモデルの変更により、AbiWordプロジェクトはボランティアによるコミュニティベースの開発体制へと移行しました。

現在では、マサチューセッツ工科大学が進めているOne laptop per childプロジェクトにおいて、AbiWordが標準のワードプロセッサとして採用されています。

関連情報

オフィススイートの比較: 他のオフィススイートとの比較情報も参照してください。
OpenDocumentをサポートするアプリケーションの一覧: AbiWordはOpenDocument形式に対応しています。

外部リンク

公式ウェブサイト

AbiWordは、オープンソースコミュニティによって開発・維持されている、高機能かつ柔軟なワードプロセッサです。多様なプラットフォームやファイル形式に対応し、プラグインによる機能拡張も可能なため、幅広い用途で利用できます。

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