Anri The Best

Anri The Best

『Anri The Best』は、2000年5月24日にフォーライフ・レコードから発売された杏里の9枚目のベスト・アルバムです。デビューから21枚目のアルバム『EVER BLUE』までの楽曲から、杏里自身が厳選した33曲を収録しています。

概要

このアルバムは、杏里が歌手デビューした1978年から1999年までに発表した楽曲の中から、33曲をセレクトした集大成とも言える作品です。杏里自身がプロデュースを手掛けており、選曲にも彼女のこだわりが感じられます。

杏里の楽曲は、過去に『meditation』や『16th Summer Breeze』『OPUS 21』などで再録音されたものが多く存在しますが、本作では全ての楽曲が初出時のオリジナルバージョンで収録されている点が特徴です。当時の録音そのままの音源で、杏里の音楽の歴史を辿ることができます。

ジャケットや歌詞カードのデザインは、アロハシャツをモチーフにしており、タグや洗濯表示マークを多用したユニークなものとなっています。杏里本人の画像は使用されておらず、音楽そのもので勝負する姿勢が表れています。

2015年現在、本作は杏里のアルバムとしてオリコンTOP10にランクインした最後の作品となっています。長年にわたり多くのファンに愛され続けていることが伺えます。

2011年7月27日には、Blu-Spec CD仕様盤が発売され、より高音質で杏里の音楽を楽しむことができるようになりました。

収録曲

Disc 1には、「オリビアを聴きながら」「ドルフィン・リング」「悲しみがとまらない」など、杏里の代表的なヒット曲が多数収録されています。また、カネボウ「テスティモ・ルージュ」やJTたばこ「サムタイム」のCMソング、フジテレビ系ドラマやアニメのテーマソングなども含まれており、幅広い層にアピールする内容となっています。

Disc 2には、「CAT'S EYE」「Future For You」「ONE〜愛はふたりの言葉だから〜」など、こちらも数々のヒット曲が収録されています。長野オリンピックオフィシャルテーマ「SHARE 瞳の中のヒーロー」や、フィリップ・イングラムとのデュエット曲「Voice of my heart」など、聴きごたえのある楽曲が満載です。

スタッフ

このアルバムは、杏里自身がプロデュースを手掛け、川島崇弘（Colony Surf）が共同プロデューサーとして参加しています。ディレクターは常冨信夫（フォーライフ）、マスタリングはエディ・シュレイヤーが担当しました。アートディレクションは田口秀幸（RAM）、デザインは原島直子（RAM）が手掛けています。カバー写真は中村省三が撮影し、アートコーディネーションは駒形満が担当しました。

『Anri The Best』は、杏里の音楽の魅力を余すところなく詰め込んだ、まさにベストな一枚です。長年のファンはもちろん、杏里の音楽を初めて聴く人にもおすすめできる作品と言えるでしょう。

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