Asta

asta（アスタ）

『asta』は、株式会社ポプラ社が発行する文芸雑誌であり、PR誌としての役割も担っています。A5判の平綴じで、年4回発行される季刊誌です。

概要

2006年10月に月刊誌として創刊され、ポプラ社初の小説誌として注目を集めました。創刊号は『ダ・ヴィンチ』11月号の付録として配布され、大きな話題となりました。当初は公式サイトからの定期購読と大手書店での無料配布を主な入手方法とし、小説やエッセイなど、幅広いジャンルの作品を掲載していました。特に、本誌で連載された作品が後にハードカバー化され、新潮社から刊行されるケースが多く見られました。また、ポプラ社小説新人賞の受賞作が発表される場としても重要な役割を果たしていました。

2021年4月号をもって一時休刊となりましたが、同年10月に『季刊asta』としてリニューアルし、季刊誌として再出発しました。リニューアルに伴い、書店店頭での配布は終了し、公式サイトからの定期購読やバックナンバーの取り寄せのみが入手方法となりました。

出版社が発行するPR誌としては、他に岩波書店の『図書』、講談社の『IN★POCKET』、KADOKAWAの『本の旅人』、新潮社の『波』、集英社の『青春と読書』などがあります。

過去の掲載作品

『asta』では、以下のような著名な作家の作品が掲載されてきました。

飛鳥井千砂『UNTITLED』
池上永一『統ばる島』
大崎梢『クローバー・レイン』
大島真寿美『ゼラニウムの庭』
小川糸『喋々喃々』
小手鞠るい『アップルソング』
小路幸也『花咲小路一丁目の刑事』『花咲小路二丁目の花乃子さん』『花咲小路四丁目の聖人』
寺地はるな、飛鳥井千砂、島本理生、加藤千恵、藤岡陽子、大山淳子『リアルプリンセス』
野中ともそ『チェリー』
初野晴『ノーマジーン』
原田マハ『翔ぶ少女』
藤谷治『全員少年探偵団』
宮下奈都『メロディ・フェア』
吉田篤弘『モナ・リザの背中』
辻村深月『かがみの孤城』

これらの作品は、『asta』の文学的な質の高さを物語っています。

WEB asta

2015年2月10日には、ポプラ社一般書編集局によるウェブマガジン〈ポプラビーチ〉が、〈WEB asta〉（ウェブ アスタ）としてリニューアルオープンしました。紙媒体の『asta』の連載の一部をウェブにも同時掲載するほか、〈WEB asta〉オリジナルのコンテンツも提供されています。〈ポプラビーチ〉から〈WEB asta〉へのリニューアルにより、スマートフォンでの読みやすさが向上しました。

『asta』は紙媒体ならではの安心感や温もりを提供し、〈WEB asta〉は鮮度の高い情報やウェブならではのコンテンツを中心に提供することで、読者の多様なニーズに応えています。紙媒体とウェブ媒体を組み合わせることで、『asta』はより幅広い読者層にアプローチし、文学の魅力を伝えています。

外部リンク

ポプラ社がお届けする ストーリー&エッセイマガジン | WEB asta
「asta」公式サイト
* Asta (@poplarbooks1) - X（旧Twitter）

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