Au DOWNLOAD MUSIC CHART

『au DOWNLOAD MUSIC CHART』は、2005年4月から2008年9月まで、毎週日曜日にJFN系列37局で放送されていた音楽チャート番組です。KDDI（現：KDDI株式会社）がスポンサーを務め、パーソナリティは杉崎美香が担当しました。

この番組は、当時の音楽配信サービス、特に着うたや着うたフルといった携帯電話向けのダウンロード楽曲のランキングと、リスナーからのリクエストを総合的に集計し、独自のランキングを作成していました。コンセプトは「今聞きたい、持ち歩きたい!」曲。番組では、最新の音楽トレンドを反映したランキングを紹介し、多くの音楽ファンに支持されました。

番組は、各コンテンツプロバイダーのダウンロードチャートに加え、リスナーからのリクエストも集計に含めるという独自の方法を採用していました。これにより、単なるダウンロード数だけでなく、リスナーの実際の人気を反映したランキングとなっていました。さらに、毎年年末にはJFN系列で放送される「SUPER GRAND COUNTDOWN」の中で、年間のランキングも発表していました。この年間チャート発表は、通常はネットされていないFM局でも放送され、番組の規模の大きさを物語っていました。

放送開始当初は、前身番組「KDDI PRIME TIME RADIO」から放送時間を引き継ぎ、12時 - 13時20分の放送でしたが、一部地域では放送時間が短縮されていました。しかし、2006年4月からは放送時間が12時 - 12時55分に短縮され、全てのネット局で番組をフルで聴けるようになりました。放送は基本的に渋谷のスペイン坂スタジオから行われていましたが、月に一度は原宿のKDDIデザイニングスタジオから放送されました。また、年末の「SUPER GRAND COUNTDOWN」ではTOKYO FM本社から放送されました。

番組のパーソナリティは、開始当初から2006年12月まではANNAが担当し、2007年1月から3月まではANNAの産休中に江藤麻由が代役を務めました。その後、2007年4月から2008年3月までは再びANNAが担当し、番組終了までの最後の半年は杉崎美香が担当しました。

番組内では、さまざまなコーナーも設けられていました。「クイズ！ビビッとランキング」は、後番組である「au ONAIR MUSIC CHART」にも引き継がれました。「SOUND FLYER」では最新の音楽情報を、「au WEEKLY TOPICS」では、auに関する最新情報を提供していました。

2008年9月28日をもって、3年半にわたる放送に幕を閉じ、翌週10月5日からは「au ONAIR MUSIC CHART」としてリニューアルされました。後番組でも、引き続き杉崎美香がパーソナリティを務め、番組のコンセプトは継承されました。

番組のネット局は全国37局で、TOKYO FMが制作局でした。各地方のFM局を通じて全国のリスナーに番組が届けられていました。ただし、JFN系列局の中でもレディオキューブ FM三重のみがネットされていませんでした。この点は、後番組の「au ONAIR MUSIC CHART」でも同様でした。

関連番組としては、同じくTOKYO FMで放送されていた「SCHOOL OF LOCK!」の金曜版である「SCHOOL OF LOCK! FRIDAY」内のコーナー「学校の英雄」が挙げられます。このコーナーはauが提供し、「SCHOOL OF LOCK!」でオンエアされた楽曲に限定したランキングを発表していました。

番組の公式サイトは、番組終了後もアーカイブとして存在し、過去の情報を確認することができました。

この番組は、当時の音楽トレンドを反映したランキングや最新情報を提供し、多くの音楽ファンに親しまれました。特に携帯電話向けの音楽ダウンロードが普及していた時代に、その動向を把握する上で重要な役割を果たしました。また、ラジオというメディアを通じて音楽を届けることで、音楽文化の発展にも貢献しました。

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