Bーぐる

Bーぐる：文京区を巡るコミュニティバス

概要

Bーぐるは、東京都文京区内を循環するコミュニティバスです。2007年4月26日に運行開始以来、日立自動車交通が運行を担っています。千駄木・駒込、目白台・小日向、本郷・湯島という3つの路線で構成され、それぞれの停留所はオレンジ、赤、青で色分けされています。平日と休日で共通の運行ダイヤを採用し、各路線で1日39本運行されています。20分間隔の運行を基本とし、午前7時台の一部区間を除き、年中無休で運行されています。

愛くるしいビーグル犬をモチーフにしたキャラクター「びぃ」と妹キャラクター「るぅ」が、バス車体や乗車券のデザインに使用され親しまれています。降雪や路面凍結、地域イベント開催時には臨時の迂回運行が実施され、専用の案内表示と車内放送が利用されます。

歴史

2007年の運行開始以来、Bーぐるは幾度かの路線変更や停留所名の変更、新路線開設など、地域ニーズに対応した発展を遂げてきました。

2007年: 千駄木・駒込ルート運行開始。開通記念として、運行開始日を含む2日間は無料運行を実施。
2008年: 停留所の新設・名称変更を実施。隣接する北区のコミュニティバス「Kバス」と回数券の相互利用を開始。
2009年: 停留所の新設・名称変更、春日駅方面への停車地の追加を実施。
2011年: 第2路線の概要発表、千駄木・駒込ルートの起終点変更、目白台・小日向ルート運行開始。運行開始日を含む2日間は無料運行を実施。
2012年: 停留所の移設、新設、名称変更、ダイヤ改正を実施。
2013年: 停留所名称変更を実施。
2014年: 停留所の名称変更、移設、千駄木・駒込ルートと目白台・小日向ルートの相互乗継無料化を実施。
2015年: ダイヤ改正、新車両のお披露目会と千駄木・駒込ルートへの導入、停留所名称変更、移設を実施。
2016年: 停留所名称変更、バス停のデザイン変更を実施。
2017年: 停留所名称変更を実施。
2018年: 「カイザースラウテルン号」の運行開始（期間限定）。
2019年: 「カイザースラウテルン号」ラッピング終了、Googleマップ経路検索対応開始、本郷・湯島地域への新路線導入検討開始、東京オリンピック・パラリンピックラッピング車両の運行開始、停留所の都営バスとの共用化、移設を実施。
2020年: 本郷・湯島路線の運行事業者募集開始、決定、説明会開催。
2021年: 本郷・湯島ルート運行開始、停留所名称変更、新設、ダイヤ変更を実施。
* 2022年: 停留所の移設、名称変更、バス利用特典サービス終了、停留所名称変更を実施。

これらの変更は、利用者の利便性向上や地域社会の変化への対応などを目的として行われてきました。

運行内容

運賃・乗車券

運賃は大人・小人とも100円均一で、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードも利用可能です。一日乗車券、回数券、時差回数券、1ヶ月定期券が用意されています。回数券は、隣接する北区のコミュニティバス「Kバス」と相互利用可能です。

乗継・乗換券

Bーぐる内での乗継や乗換は、乗務員への申告により無料で行えます。乗継券と乗換券の利用条件は、路線図や公式サイトで確認できます。

キャンペーン

利用促進のため、様々なキャンペーンが実施されています。一日乗車券や定期券の提示による割引サービス、記念品プレゼント、地域連携イベントなどが行われています。

住民参加

Bーぐるの運営には、地域住民の積極的な参加が不可欠です。「Bーぐる研究会」や「Bーぐる沿線協議会」といった組織を通じて、利用者や地域の声が反映され、サービス向上や安定的な運行に貢献しています。「Bーぐる友の会」は、利用促進イベントの企画・運営や車内映像制作などを行っています。

利用促進策

文京区とBーぐる沿線協議会は、路線図や時刻表、特典情報などを掲載したリーフレットを発行し、利用促進に努めています。車内ディスプレイでは、沿線情報を紹介する動画が放映されています。季節ごとの装飾やラッピング車両の運行など、利用者を楽しませる工夫も凝らされています。

車両

現在、各路線で日野ポンチョが使用されています。千駄木・駒込ルートは2015年に車両を更新し、オレンジを基調としたデザインとなっています。目白台・小日向ルートも、白い車体にオレンジのグラデーションを施したデザインとなっています。運行状況に応じて、日立自動車交通の一般車両が代走する場合もあります。

利用状況と公的支援

Bーぐるは、文京区からの補助金を受けて運営されていますが、自主運行を基本としています。区は、採算性向上のための支援を続けつつ、一定の利用者数や営業収入を確保することを条件としています。

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