BAD FEELING

BOØWY - BAD FEELING

「BAD FEELING」は、日本のロックバンドBOØWYが1985年8月22日にリリースした2枚目のシングルです。作詞は氷室京介と高橋信、作曲は布袋寅泰、プロデュースは佐久間正英が担当しました。東芝EMIのイーストワールドレーベルから発売され、BOØWYの音楽性を象徴する重要な一曲として、日本のロック史にその名を刻んでいます。

リリースと背景

前作「ホンキー・トンキー・クレイジー」から約2ヶ月後にリリースされたこのシングルは、3枚目のアルバム『BOØWY』に収録された同曲のリミックスバージョンを収録しています。このリミックスは、ロン・セイント・ジャーマンが手がけました。B面には、ファーストアルバム『MORAL』に収録されていた「NO. NEW YORK」の再録音バージョンと、新曲「OUR LANGUAGE」が収録されています。

音楽性と特徴

リミックス作業は、ニューヨークのライト・トラック・レコーディング・スタジオで行われました。アルバムバージョンにギターとSEが追加され、ボーカルはそのまま流用されています。プロデューサーは原曲、リミックス共に佐久間正英が担当しました。

ディレクターの子安次郎は、本作を「パーカッシブなサウンドとダンサブルなグルーヴを、3ピースのギターバンドとして見事に表現していた」と評価し、BOØWYの高い音楽性を証明する楽曲であると述べています。布袋寅泰は、特徴的なギターリフについて「ロックンロールでありながらファンキー」と表現し、緻密な編集と愛情が込められた結果であると語っています。このギターフレーズは、後に多くのギター愛好家の間で演奏技術を競い合う題材となりました。

B面曲について

「OUR LANGUAGE」はインストゥルメンタルに近い楽曲で、歌詞カードには歌詞が掲載されていません。この曲は伊豆のキティスタジオでのレコーディング中に、ほとんど制作されておらず、「NO. NEW YORK」のレコーディング後に一晩で制作されました。当初のレコード版ではフェードアウトで終わっていましたが、CD版では激しいギターノイズのカットアウトで終わるよう変更されています。

リリースとチャート成績

1985年に12インチシングルとしてリリースされたオリジナル盤は、オリコンチャートではランキング外となりました。1989年に8センチCDで再リリースされた際には、最高位46位を記録しています。

ライブパフォーマンスとカバー

「BAD FEELING」は、1985年の「BOØWY'S BE AMBITIOUS TOUR」以降、ライブでほぼ欠かさず演奏された楽曲です。ライブではアップテンポで、よりファンキーな演奏が特徴です。また、レピッシュやJELLY→、布袋寅泰自身によってカバーされています。

楽曲が与えた影響

「BAD FEELING」は、BOØWYの代表曲の一つとして、日本のロックシーンに大きな影響を与えました。その革新的なサウンドとスタイリッシュなイメージは、多くのミュージシャンや音楽ファンに影響を与え続けています。BOØWY解散後も、この楽曲は日本のロック史における重要な一曲として、語り継がれています。

収録アルバム

オリジナルバージョン
『BOØWY』（1985年）
『THIS BOØWY』（1998年）
『BOØWY THE BEST "STORY"』（2013年）
シングルバージョン
『“SINGLES”』（1988年）
ライブ音源
多数のライブアルバムに収録

もう一度検索