BARBEE BOYS

BARBEE BOYS（バービーボーイズ）

バービーボーイズは、男女ツインボーカルを擁する日本のロックバンドであり、1980年代に独自の音楽性とライブパフォーマンスで一世を風靡しました。1982年に結成、1984年にメジャーデビューを果たし、1992年に一度解散しましたが、その後幾度かの再結成を経て、2018年より本格的に活動を再開しています。

バンド概要

メンバーは、KONTA（近藤敦）、杏子、いまみちともたか（イマサ）、ENRIQUE、小沼俊昭（コイソ）の5人。KONTAと杏子による男女混声ツインボーカルが最大の特徴です。バンド名の由来は、当初いまみちが酒場のゴロツキを意味する「barfly」から名付けようとしたものの、「fly」が「ハエ」を連想させるため、「ハチ」を意味する「bee」に変更したこと、また、KONTAが持ち込んだバービー人形が由来とする説もあります。バンド名に「BOYS」とあるのは、杏子加入前は男性のみだったこと、またシティボーイズからの影響があるためですが、女性メンバーがいるにもかかわらず「BOYS」を名乗り続けることに、メンバーは複雑な思いを抱えているようです。ライブでは、サポートメンバーをつけず、常に5人での演奏にこだわっています。

メンバー

KONTA（近藤敦）：ボーカル、サックス
杏子：ボーカル
いまみちともたか（イマサ）：ギター
ENRIQUE：ベース
小沼俊昭（コイソ）：ドラムス

来歴

結成から最初の解散まで

1982年7月に男性4人組で結成されたバービーボーイズは、当初ライブの動員数も伸び悩む時期を経験しました。転機となったのは、杏子が在籍していた「喝!タルイバンド」との対バンでした。いまみちは、杏子の集客力に目をつけ、彼女をバンドに加入させることを決意。当時の杏子は大手企業のOLでしたが、その集客力と女性ロック歌手が珍しい時代背景から、彼女の加入はバンドにとって大きな転換点となりました。杏子を加入させるため、男女の掛け合いを特徴とする楽曲を作り、対バンでゲストボーカルとして歌わせることに成功。その模様を記録したデモテープをソニーのオーディションに送り、メンバーとして杏子の名前も記載しました。オーディションは順調に進み、既成事実を積み重ねることで、杏子はバンドに欠かせない存在となりました。その後、安部隆雄の脱退後、後任のベーシストを探す中で、メンバー最年少のENRIQUEが加入し、現在のメンバー構成が確立しました。

1983年11月には、CBS・ソニー主催の「CBS・ソニーSDオーディション」でグランプリを受賞。1984年9月21日、シングル『暗闇でDANCE』でメジャーデビューを果たします。1987年にはシングル「女ぎつねon the Run」が三ツ矢サイダーのCMソングとして起用され、バンドの人気は不動のものとなりました。1988年には、KONTAが主演した映画『・ふ・た・り・ぼ・っ・ち・』で、主題歌・劇中歌をバービーボーイズが担当。同年8月22日には初の東京ドーム公演も成功させました。1989年には資生堂のCMソングとして「目を閉じておいでよ」をリリースし、オリコン週間シングルランキングで8位を記録。しかし、1992年1月24日に渋谷公会堂でのラストライブを最後に、バンドは解散しました。

再結成、そして現在

解散後、2003年2月にはエピックレコードジャパン25周年記念イベントで限定的に再結成を果たします。2008年にはSMAP×SMAPへの出演や、大型ロックフェスティバルへの参加を経て、2009年にはデビュー25周年を記念した全国ツアー「Re: BARBEE BOYS」を開催。その後も精力的に活動を続け、2010年には日本武道館でのライブも行いました。2015年にはデビュー30周年を記念したアルバムをリリースし、2018年にはNHK BSプレミアム「The Covers'Fes.2018」に出演。そして2019年からは、本格的なバンド活動を再開し、29年ぶりとなるオリジナルアルバム『PlanBee』をリリース。2020年には国立代々木競技場第一体育館でワンマンライブを開催し、ファンを熱狂させました。2024年にはデビュー40周年を迎え、記念企画として過去のアルバムのアナログ盤とBlu-spec CD2での再発売、かつて発行されていた「暗闇日報」のデジタル版公開など、精力的に活動を続けています。

ディスコグラフィ（一部）

シングル

暗闇でDANCE
女ぎつねon the Run
目を閉じておいでよ

アルバム

REAL BAND
PlanBee

タイアップ

女ぎつねon the Run：三ツ矢サイダーCMソング
目を閉じておいでよ：資生堂「TREND・Y」CMソング

バービーボーイズは、その独特な音楽性と男女ツインボーカルの魅力で、時代を超えて多くのファンを惹きつけています。再結成後の精力的な活動は、彼らがこれからも日本のロックシーンを牽引していく存在であることを示しています。

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