BV 246

BV 246「ハーゲルコルン」: 第二次世界大戦の滑空誘導爆弾

概要

ブローム・ウント・フォス社によって開発された滑空誘導爆弾、BV 246「ハーゲルコルン」は、第二次世界大戦中に重要な役割を果たしました。遠距離から標的を攻撃するための設計が施され、特にJu 88やHe 111といった航空機からの投下を想定していました。この爆弾は、速度550km/h、高度7,000mからの投下が行えることが特徴です。

開発の経緯

最初、BV 246は「BV 226」として知られていました。リヒャルト・フォークト博士の指導の下で設計が進められ、1943年12月12日に正式名称としてBV 246が採用されました。この爆弾は、3発を一度に搭載できるよう設計されており、ダイビング時には速度900km/hに達することができました。これにより、最大射程210kmを実現しています。

設計と性能

BV 246の設計は非常にシンプルですが、その aerodynamics（空力学）の優れたバランスにより高い運用効率を発揮しました。主翼は高アスペクト比で設計され、滑空比は25対1となっています。従来のコンクリート製で鋼製コアによる主翼は軽量かつ堅牢でないといけません。初期のデザインでは十字形の尾翼が付いていましたが、後期のバージョンでは幅広の水平尾翼と2つの垂直尾翼が追加されています。

全長は3.53m、翼幅は6.4m、そして重量は730kgで、その内の435kgは炸薬部分です。このような設計は量産を可能にしましたが、最初期の試験では精度が非常に低いことが明らかになり、当初は採用が見送られました。

再開発と量産

1943年に再び開発作業が開始され、11種類のバージョンが計画されました。新たにカールスハーゲン試験センターが開発契約を結び、精度向上を目指した一連の試験が実施されました。KG 101が空中投下を試みるも、成果は見込めませんでした。それにも関わらず、ドイツ航空省は1943年12月に量産を決定しましたが、1944年2月にV1飛行爆弾の成功を受けて契約がキャンセルされました。

最後の用途

1945年初頭、BV 246は対レーダーミサイルとして再び注目されました。この際には連合軍のレーダーに誘導するための「Radieschen」受動型シーカーが組み込まれました。最終的に、約1,000発が製造されたものの、実戦に投入されることはありませんでした。

関連項目

• - フリッツX
• - VB-6 フェリックス

参考文献

書籍や外部リンクを通じて、BV 246についてさらに詳しく学ぶことができます。特に、ウィキメディア・コモンズにはこの爆弾に関する多くの資料が集められています。

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