BlackBerry 8707h

BlackBerry 8707hは、カナダのリサーチ・イン・モーション（RIM）社が開発したスマートフォンです。2006年に世界中で発売され、日本国内ではNTTドコモを通じてビジネスユーザーを中心に普及しました。

日本での展開



2006年9月、BlackBerry初のW-CDMA対応機として日本に上陸し、NTTドコモのFOMA回線での利用が可能になりました。当初はOSが日本語に対応しておらず、表示や入力は英語のみでしたが、NTTドコモUSAの日本語メールアプリ「namiメール」などが利用されていました。2007年7月には、OSバージョン4.2.2がリリースされ、日本語表示と入力に対応しました。これにより、より多くのユーザーが快適にBlackBerryを利用できるようになりました。

2008年8月には個人向けにBlackBerry Internet Service (BIS) が開始され、プッシュ型メールやメッセンジャー、ネットサーフィンなどが利用可能となりました。さらに9月には、企業向けのBlackBerry Enterprise Service (BES) とBISの両方が利用可能なBlackBerry Dual Serviceが開始され、幅広いニーズに対応できるようになりました。

仕様



  • - OS: BlackBerry 8707h Device Software ver.4.2.2.208 (ドコモスマートフォンサイトで更新可能)
  • - 外部接続: Bluetooth® Ver.2.0, miniUSBコネクタ(USB 2.0)
  • - 言語: 入力（英,独,仏,伊,西,中,日）、表示（英,独,仏,伊,西,中,日）
  • - メモリ: RAM 64MB (フラッシュ)

主なアプリケーション



  • - メーラー
  • - アタッチメント・ビューアー (Word, Excel, PDF, PowerPoint, JPEG, GIF, TIFF, BMP, テキスト, Zip)
  • - メッセンジャー
  • - ブラウザ

機能



  • - Eメール: POP3, IMAP4, Exchange Server, Notesなどに対応。プッシュ型電子メールに対応し、Microsoft Officeファイル、PDF、画像ファイル、テキストファイル、ZIPファイルの閲覧が可能。vCardによるアドレス帳登録にも対応。
  • - Webメール: Gmail, Yahoo!メール, Hotmailなどのプッシュ通知に対応。
  • - インスタントメッセンジャー: 1対1またはグループでのメッセージ交換が可能。BlackBerryメッセンジャー、PINメッセンジャー、BES限定メッセンジャー（Microsoft Office Communicator, IBM Lotus Sametime, NovellGroupWise Messenger）、BIS限定メッセンジャー（Google Talk, Yahoo! Messenger, Windows Live メッセンジャー, AOL Instant Messengerなど）に対応。
  • - 通話: NTTドコモのFOMA2GHzエリアでの通話が可能。
  • - SMS: 国内外でのSMS利用が可能。
  • - PIM & カレンダー: スケジュール、アドレス帳、ToDo、メモ帳、BlackBerryカレンダーを搭載。BESではMicrosoft Exchange ServerやLotus Notesとの、BISではGoogleカレンダーとの同期が可能。
  • - ブラウザ: BlackBerryブラウザ(BES用), Internetブラウザ(BIS用)を搭載。
  • - 地図機能: Google Maps, BlackBerry Mapなどを搭載。
  • - その他: 電卓、アラーム、パスワードキーパー、世界時計、ゲームなどのプリインストールアプリを搭載。その他、ゲーム、ニュース、天気予報、株価情報、バンキングアプリなどがダウンロード可能。

付属品



  • - ACアダプタ (トラベルチャージャー)
  • - USBケーブル
  • - 電池パック
  • - イヤホンマイク
  • - キャリングケース

保守



メーカーブランド端末あんしんサービスにより、3年間の故障修理無料、破損時の修理代金割引などのサービスが提供されていました。また、ドコモ・スマートフォン・ケアによる操作・設定方法などの電話サポートも提供されていました。

歴史




関連項目




注記



詳細については、リサーチ・イン・モーション・ジャパンの公式サイトを参照してください。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。