Bodhi Linux

Bodhi Linux（ボーディリナックス）は、Ubuntuを母体とする軽量Linuxディストリビューションであり、Mokshaウィンドウマネージャを特徴としています。その名称は、サンスクリット語の「Bodhi（菩提）」と「Moksha（解脱）」に由来し、「悟り＝Enlightenment」の概念に通じるとされています。

ディストリビューションの思想

Bodhi Linuxは、必要最低限の基本的な環境のみを提供することを思想としています。これにより、ユーザーは自身の好みに合わせてソフトウェアを自由に組み合わせ、カスタマイズできます。初期状態では、ファイルマネージャ（PCManFM）、ウェブブラウザ（Midori）、端末エミュレータ（Terminology）など、基本的なソフトウェアのみがプリインストールされています。開発者が不要と判断したソフトウェアや機能は含まれていません。

利便性を考慮し、Bodhi Linuxの開発チームは、apturlを通じてワンクリックでインストールできる軽量ソフトウェアのオンラインデータベースを管理しています。これにより、ユーザーは容易に好みのソフトウェアを導入できます。

性能

Bodhi Linuxは、Enlightenment DR-17から派生したMokshaデスクトップ環境を採用することで、高性能なコンピュータを必要とせずに、美しいデスクトップ効果やアニメーションを実現しています。Mokshaは、DR17の処理性能と機能性を継承しており、開発者のJeff Hooglandは、E19が「ユーザーが楽しんでいる既存の機能を破壊する最適化」を行っていると指摘しています。EnlightenmentウィンドウマネージャとBodhi Linuxのために開発されたツールは、C言語とPythonで記述されています。

保守

Bodhi Linuxは、UbuntuのLTS（長期サポート）版をベースにしており、セキュリティに関する脆弱性やバグの修正は、Ubuntuと同様に5年間提供されます。Ubuntuとは異なり、短期サポートは提供されていません。インストール済みのBodhi Linuxは、コマンドラインまたはパッケージマネージャを通じて、最新の安定版にアップデートできます。

R_Pi Bodhi Linux

R_Pi Bodhi Linuxは、Raspberry Pi OSをベースに構築されており、Raspberry Pi向けに最適化された「hard float」コードを生成するための改善と変更が含まれています。開発中のARMHF版は、公式にはサポートされていません。

関連項目

軽量Linuxディストリビューション
仏教用語一覧
菩提
悟り
解脱

外部リンク

Bodhi Linux Web Site（英語）
Linux Bodhi Linux - DistroWatch
Bodhi Linux - sourceforge

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