Cトレイン

Cトレインは、カナダのアルバータ州カルガリーを走るライトレール（LRT）の名称で、カルガリー交通局が運営しています。1981年の開業以来、カルガリー市民の重要な交通手段として発展してきました。

概要

Cトレインは総延長56.2km、45の駅を有し、レッドライン（201系統）とブルーライン（202系統）の2つの主要路線で構成されています。ダウンタウンでは両路線が共通区間を走行し、中心部へのアクセスを担っています。北米では珍しく、高い乗客数を誇り、2012年には週に285,000人の乗客を記録しました。これは、北米のLRT路線ではメキシコのモンテレイLRTに次ぐ多さであり、その成功例として注目されています。特に、2012年に開通したウェストブルック駅周辺は地下区間となっており、都市部の交通を円滑にする役割も担っています。

料金

Cトレインの通常運賃は1回$3カナダドルです。ただし、セブンスアベニュー沿いのダウンタウン区間（レッドラインの8th St. SW駅～City Hall駅、ブルーラインのDowntown West – Kerby駅）は無料区間として設定されています。この無料区間は、ダウンタウンの活性化にも貢献しています。

路線と駅

Cトレインの路線は、以下の通りです。

レッドライン（201系統）： 北部と南部を結び、ダウンタウンを通過します。
ブルーライン（202系統）： 東部と西部を結び、ダウンタウンを通過します。

セブンスアベニュー沿いのダウンタウン区間は、両路線が乗り入れるトランジットモールとなっています。

グリーンライン（203系統）： 2020年から建設が開始され、第一期区間の20kmが2026年に開通予定です。全長46km、28駅の計画で、一部区間は地下化されます。超低床電車での運行が予定されており、さらなる利便性向上が期待されています。駅名はまだ仮称です。

車両

Cトレインでは、以下の車両が使用されています。

シーメンス・デュワグ U2： 開業当初から使用されていましたが、老朽化のため廃車が進んでいます。一部は部品取り用としてエドモントンLRTに譲渡されています。
シーメンス・デュワグ U2 AC： 元々はアルバータ州政府が1988年に発注した試作車で、カルガリーとエドモントンで試用された後、1990年に購入されました。当初は3001,3002の車番でしたが、1999年に2101,2102に改番されました。2016年に営業運転から引退し、2101は事業用車に改造されています。
シーメンス SD-160 5/6/7シリーズ： 当初は非冷房でしたが、2009年から2011年にかけて冷房化改造が行われました。このシリーズまではセミクロスシートを採用しています。
シーメンス SD-160 8シリーズ： カルガリー交通局初の冷房車であり、オールロングシート車となっています。
シーメンス S200： 2016年に導入された新型車両で、最新の技術が投入されています。

ギャラリー

(画像は省略)

外部リンク

カルガリー・トランジット公式サイト（英語）
公式路線図

もう一度検索