C-BUS (コミュニティバス)

鈴鹿市コミュニティバスC-BUSの詳細

鈴鹿市コミュニティバス（通称C-BUS）は、三重県鈴鹿市の西部地域で運行されているバスサービスです。2000年3月10日から運行を開始し、地域に密着した交通手段として住民の移動を支えています。このバスの名称は、Community、City、Civilの頭文字に由来しており、地域の人々が利用しやすい交通手段としての意義を強調しています。

C-BUSの背景

C-BUSが導入される前、鈴鹿市西部では三重交通が廃止代替バスを運行していましたが、十分な運行本数がなく、運賃も高いため多くの利用者が困難を抱えていました。さらに、高齢化が進んでいる地域であることから、住民に対する交通の確保は重要な課題となっていました。そこで鈴鹿市は、1997年度から地域住民やバス事業者、行政、専門家が共同で地域交通のあり方を検討し、着実に施策を進めてきました。この手法は「鈴鹿方式」として知られ、住民参加型の計画づくりを重視しています。

C-BUSの運行内容

C-BUSでは、高齢者や主婦などバス利用に関心の高い住民へのインタビューやアンケートを実施し、その結果を基に運行計画を立てています。また、地元説明会を行うことで住民の意見を取り入れ、実際に利用者のニーズに即したシステムを構築しています。このような取り組みにより、住民のバスへの親しみが増し、利用者数も段階的に増加しています。

初期の運行は試験的なものであり、2000年から5年間行われましたが、その後の需要に応じて南部地域への運行が拡大されることとなりました。2005年には西部地域の本格運行が始まり、試験運行も行われるようになりました。バスには目的地の停留所番号が明示され、乗客が分かりやすく利便性を高めています。

運賃について

C-BUSは区間運賃制を採用しており、単一区間の移動は200円で利用可能です。それ以外の区域に移動する場合は、100円ずつ運賃が加算される仕組みとなっています。小学生は運賃が半額で、障がい者は手帳提示により安価で利用できる制度が整えられており、さらには運転免許証を自主返納した方への優遇措置もあります。また、ICカードの導入により料金支払いがより便利になっており、乗降方式も見直されています。

現行路線とフィーダー路線

C-BUSの現行路線は、西部地域と南部地域それぞれにランダムに割り振られたカラーを持っています。西部地域には、椿・平田線や庄内・神戸線があり、南部地域には白子・平田線や太陽の街・平田線が存在します。これらの路線は、地域の主要な施設や駅を結んでおり、住民の利便性を高めています。

加えて、フィーダー路線も存在し、利用状況のデータを基に新たな交通システムの実証実験も進められています。

車両について

C-BUSは、日野・リエッセを用いたバスを運行しており、明るいひまわり色のデザインが特徴です。このバスは遠くからでも認識しやすく、さらに近寄ると乗ってみたくなるようなデザインが求められています。2016年からは日野・ポンチョの導入も進められています。

結論

鈴鹿市コミュニティバスC-BUSは、地域住民の声を反映した公共交通システムとして、今後も地域の交通網を支える戦略的な役割を果たし続けるでしょう。

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