C100M

C100M：シンプルを極めた第二世代携帯電話

C100Mは、モトローラ社（現モトローラ・モビリティ）によって製造され、携帯電話サービスブランドauを展開していたIDOとDDIセルラー（いずれも現KDDI）から発売された第二世代携帯電話（cdmaOne）端末です。

概要

当時、IDOとDDIセルラーが共同で展開していたauブランドから発売されました。デザインは、TACS対応端末として人気を博したstarTacシリーズを彷彿とさせる、コンパクトでシンプルな折りたたみ型スタイルが特徴です。

機能面では、同時期の端末に多く搭載されていたEZweb、PacketOne（データ通信）、Cメールといった機能には非対応で、音声通話のみに特化したシンプルな設計となっています。着信音は、4種類のトーンと6曲のメロディが用意されており、10曲まで自作の曲を登録することができました。

2012年7月22日、C100Mが対応していたcdmaOneサービスが終了したため、携帯電話としての利用はできなくなりました。

幻の「C306M」

C100Mの発売前後には、C306Mという型番の端末の存在がインターネット上で話題になりました。実際、C100Mの電気通信端末機器審査協会（JATE）認定のおよそ4ヶ月前の2000年2月頃、C306Mという型番の端末がJATEの認定を受けています。C100Mとは、筐体を共有する機能違いの端末であったと考えられています。

しかし、C306Mは結局発売されることはなく、auの端末ラインナップでは「306」番が欠番となっています。発売されなかった理由について、メーカーやキャリアからの公式発表はありません。しかし、「C306Mとして企画された端末の開発が上手くいかなかったため、EZwebなどのデータ通信機能を廃し、TACS利用者のcdmaOne移行用の端末として再企画されたのがC100Mである」という噂も存在します。メーカーによってTVCMまで制作されていたことから、発売に向けてかなりの段階まで準備が進んでいたことが伺えます。

まとめ

C100Mは、シンプルながらも洗練されたデザインと、音声通話に特化した機能が特徴的な端末でした。幻のC306Mの存在やその開発背景など、様々な興味深い側面を持つ機種と言えるでしょう。

脚注

関連項目

au
IDO
DDIセルラー
モトローラ
モトローラ・モビリティ

外部リンク

* IDO プレスリリース - 2000年7月24日付 - インターネットアーカイブ

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