C5001T

C5001T（シー ゴーゼロゼロイチ ティー）は、日本の電機メーカーである東芝と、そのモバイル部門であった東芝モバイルコミュニケーション社（後の富士通モバイルコミュニケーションズ）が共同で開発・製造した携帯電話です。この端末は、KDDI（auブランド）および沖縄セルラー電話から発売された、cdmaOne方式を採用した第二世代携帯電話に分類されます。

概要

C5001Tは、auのラインナップにおいて画期的な端末として登場しました。特に注目すべきは、auとして初めて動画再生機能「ezmovie」を搭載した点です。これにより、ユーザーは携帯電話で手軽に動画コンテンツを楽しむことができるようになりました。さらに、GPSを利用した位置情報サービス「eznavigation」や、情報コンテンツサービス「ezplus」、そしてWAP2.0といった当時の最新技術やサービスを網羅的に搭載した、まさにフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい端末でした。

デザイン面では、同じく東芝が手掛けたC415Tのデザインを踏襲しつつ、洗練された印象を与えるように仕上げられています。このデザインは、当時の携帯電話のデザイン傾向を反映しており、多くのユーザーに受け入れられました。

沿革

C5001Tの開発から発売、そしてサービス終了までの道のりは、以下のようになります。

2001年06月27日：電気通信端末機器審査協会（JATE）による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A01-0506JP、J01-0166）。
2001年07月02日：テレコムエンジニアリングセンター（TELEC）による技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号XZAA0052）。
2001年08月27日：TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を再度取得（工事設計認証番号XZAA0056）。
2001年12月07日：全国で一斉に発売開始。この発売により、C5001Tは多くのユーザーの手に渡ることになりました。
* 2012年07月22日：cdmaOneサービスの終了に伴い、C5001Tを含む同サービス対応機種は利用不可となりました。これにより、C5001Tはその役割を終えました。

CM

C5001Tの発売前には、韓国出身の歌手BoAの4thシングル『LISTEN TO MY HEART』がCMソングとして採用されました。このCMは、C5001Tの先進的なイメージを効果的に伝え、発売前から大きな話題となりました。

関連項目

C5001Tと関連する端末として、同じく東芝製のC415Tが挙げられます。C415Tは、C5001Tの一つ前のモデルであり、デザインや機能の一部に共通点が見られます。

外部リンク

1. 製品アーカイブ C5001 - ウェイバックマシン（2009年6月30日アーカイブ分）: auの公式ウェブサイトに掲載されていたC5001Tの製品情報アーカイブです。
https://web.archive.org/web/20090630031523/http://www.au.kddi.com/ezfactory/k-tai/product/c5001t/index.html
2. auの次世代サービスを12月より全国で提供開始 『GPSケータイ』『ムービーケータイ』を発売 過去のニュースリリース KDDI 2001年11月12日: KDDIが発表した、C5001Tを含む次世代サービスに関するニュースリリースです。
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2001/11/12/325.html
3. ケータイ新製品SHOW CASE au C5001T ケータイWatch 2001年12月10日: ケータイWatchによるC5001Tのレビュー記事です。詳細なスペックや使用感が紹介されています。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/showcase/2001/12/10/2082.html

注釈

本記事は、C5001Tに関する情報を包括的にまとめたものです。この端末は、当時の携帯電話技術の進歩を象徴する一台であり、その歴史的な価値を理解する上で重要な存在です。

もう一度検索