CTCダイナミックナイター

CTCダイナミックナイター：千葉テレビのプロ野球中継の歴史

『CTCダイナミックナイター』は、千葉テレビ放送（CTC）が放送していたプロ野球中継番組の名称です。1971年の開局と同時にスタートし、長年にわたり多くの野球ファンに親しまれました。

開局当初から地元密着へ

1971年5月1日の開局日には、東京球場でのロッテオリオンズ対東映フライヤーズ戦を中継。当初はロッテ主催試合を自社制作していましたが、1973年にロッテが東京球場から撤退した後は、千葉県野球場でのオープン戦のみの自社制作となりました。その後は、サンテレビからのネット受けで阪神タイガース戦を中心に、テレビ神奈川（TVK）制作の大洋ホエールズ戦、ヤクルトスワローズ戦、そしてロッテオリオンズの川崎球場時代の中継などを放送しました。

1976年からは、日本テレビ（NTV）制作の読売ジャイアンツ戦の中継も開始。1979年には、テレビ埼玉の開局に伴い、西武ライオンズ戦や日本ハムファイターズ戦の中継も加わりました。

番組の変遷とテーマ曲

1988年の東京ドーム開場とともに、日テレ制作の巨人戦中継は『ビッグエッグナイター』と改称され、リレー中継が廃止されました。そして1992年、千葉ロッテマリーンズの本拠地移転を機に、番組は『CTCダイナミックスポーツ』と改名。さらに2001年には現在の『マリーンズナイター』へと引き継がれています。

番組のテーマ曲には、陸上自衛隊中央音楽隊が演奏する「スパッツ将軍」が使われ、中央競馬関連を除くほとんどのCTC制作スポーツ中継で採用されていました。また、1980年代には、水島新司の劇画「野球狂の詩」とコラボした番組宣伝ポスターも制作されました。

放送概要

『CTCダイナミックナイター』は、主に火曜日から土曜日の18時15分から21時30分まで放送されました。ただし、巨人戦の場合は19時からの放送でした。水曜日は看板番組『カラオケ大賞』の放送がありましたが、後に水曜日の放送も可能になりました。金曜日は、テレビ神奈川の『SONY MUSIC TV』の放送があったため、試合が延長しても22時までには中継を打ち切っていました。

巨人戦中継では、18時15分から19時までと、20時52分または21時22分から21時55分までリレー中継が行われていました。ただし、1987年からはリレー中継は廃止されました。

スコアテロップは、日本テレビではなく、自社またはテレビ神奈川のものが使用されていました。

放送していたカード

放送されていた主なカードは以下の通りです。

ロッテオリオンズ戦（東京スタジアム時代は自社制作、川崎時代はTVK・テレビ埼玉）
大洋ホエールズ→横浜大洋ホエールズ→横浜ベイスターズ戦（TVK）
西武ライオンズ戦（テレビ埼玉）
日本ハムファイターズ戦（テレビ埼玉・TCN）
阪急ブレーブス・南海ホークス・近鉄バファローズ主催試合（関西テレビ制作『パ・リーグアワー』）
中日ドラゴンズ戦（三重テレビ）
ヤクルトスワローズ戦（TVK）
阪神タイガース・阪急ブレーブス→オリックス・ブレーブス→オリックス・ブルーウェーブ・福岡ダイエーホークス戦（サンテレビ）
近鉄バファローズ・南海ホークス戦（KBS京都）
読売ジャイアンツ戦（日本テレビ制作、トップ&リレーのみ）

出演者

開局当初のロッテ戦中継では、以下の解説者と実況アナウンサーが出演していました。

解説者：宇野光雄、林義一、児玉利一、山根俊英、三浦方義
実況：藤巻久也、新納泰一

1988年から90年代にかけての日本ハム戦中継では、『TVSヒットナイター』とほぼ同じ布陣でした。

解説者：三浦政基、宇田東植、小川邦和
実況：川原恵輔、矢野吉彦、松岡俊道、大野勢太郎

関連番組

マリーンズナイター（後継番組）
tvkプロ野球中継 横浜DeNAベイスターズ熱烈LIVE（テレビ神奈川）
TVSライオンズアワー（テレビ埼玉）
TVSヒットナイター（テレビ埼玉）
三重テレビナイター（三重テレビ）
サンテレビボックス席（サンテレビ）
KBS京都エキサイトナイター（京都放送）
Fun!BASEBALL!!（日テレ）

結論

『CTCダイナミックナイター』は、千葉テレビ放送の開局から長年にわたり、プロ野球中継の中心的な役割を担った番組でした。その歴史は、千葉ロッテマリーンズの誕生とともに、現在の『マリーンズナイター』へと受け継がれています。

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