CiiNA CiiNA

CiiNA CiiNA（シーナシーナ）とは

CiiNA CiiNA（シーナシーナ）は、OICグループ傘下の株式会社Firstoが運営する一連の大型商業施設群を指します。これらの施設は、大手総合スーパー事業を展開していた株式会社イトーヨーカ堂が経営戦略の見直しを進める中で、地方店舗の事業を再編・譲渡する方針を決定したことを背景に誕生しました。

誕生の経緯

2024年（令和6年）2月、イトーヨーカ堂は経営資源を首都圏に集中させるため、北海道、東北、そして信越地方からの事業撤退を発表しました。これに伴い、対象となる店舗はOICグループやヨークベニマル、ダイイチといった他の事業者に引き継がれることとなりました。当初、OICグループへは7店舗の継承が予定されていましたが、その後、同年4月には北海道札幌市の福住店、9月には愛知県尾張旭店の継承も決定するなど、継承対象店舗は拡大しました。最終的に、北海道に3店舗、青森県に2店舗、岩手県に1店舗、新潟県に1店舗、愛知県に1店舗の合計8店舗が、新たな商業施設「CiiNA CiiNA」として再出発を遂げることになったのです。

名称に込められた思い

新しい施設の名称「CiiNA CiiNA」は、2024年7月18日に公表されました。この名称は、運営元であるOICグループの頭文字である「C」を取り入れつつ、施設を訪れる人々が「美味しいな」「楽しいな」「嬉しいな」といった、日々の生活の中で感じる喜びや前向きな気持ちを多く抱けるような場所にしたい、という願いが込められた造語です。

開業プロセスと展開店舗

CiiNA CiiNA各店舗の開業は、2024年8月29日に北海道のCiiNA CiiNA 屯田と青森県のCiiNA CiiNA 青森が先行して一部専門店をオープンしたのを皮切りに、順次進められました。多くの店舗では、まずイトーヨーカ堂時代から営業を続けていた一部専門店が早期に営業を開始し、その後、施設の核となる食品スーパー「ロピア」が時期をずらして開業するという段階的なオープン形式が採用されました。主要な店舗とその開業状況は以下の通りです。

北海道
CiiNA CiiNA 琴似（札幌市西区）：旧イトーヨーカドー琴似店。2025年2月1日に一部専門店、2025年5月8日にロピアが開業。
CiiNA CiiNA 屯田（札幌市北区）：旧イトーヨーカドー屯田店。2024年8月29日に一部専門店、同年11月23日にロピアが開業。
CiiNA CiiNA 福住（札幌市豊平区）：旧イトーヨーカドー福住店。2024年10月24日に一部専門店、2025年2月8日にロピアが開業。
青森県
CiiNA CiiNA 青森（青森市）：旧イトーヨーカドー青森店。2024年8月29日に一部専門店、同年12月10日にロピアが開業。
CiiNA CiiNA 弘前（弘前市）：旧イトーヨーカドー弘前店。2024年10月31日に一部専門店、2025年2月26日にロピアが開業。
岩手県
CiiNA CiiNA 花巻（花巻市）：旧イトーヨーカドー花巻店。2025年2月27日に一部専門店が開業。
新潟県
CiiNA CiiNA 丸大新潟（新潟市中央区）：旧イトーヨーカドー丸大新潟店。この店舗は、イトーヨーカ堂の子会社であった株式会社丸大が運営しており、店舗の移管に伴い丸大の株式もOICグループへ譲渡されました。2025年3月2日に一部専門店が開業。
愛知県
* CiiNA CiiNA 尾張旭（尾張旭市）：旧イトーヨーカドー尾張旭店。2025年2月20日に一部専門店が開業。

これらのCiiNA CiiNA各店舗は、既存の建物を活用しつつ、新たな運営体制のもとで地域の商業インフラとしての役割を引き継いでいます。食品スーパーのロピアを核とした多角的なテナント構成により、地域住民の多様なニーズに応え、買い物の楽しさや利便性を提供することで、地域社会の活性化に貢献することを目指しています。イトーヨーカ堂から引き継がれた歴史を礎に、OICグループによる新たな商業施設として、それぞれの地域で成長していくことが期待されています。

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