Code::Blocks

Code::Blocksは、オープンソースでクロスプラットフォームに対応した統合開発環境（IDE）です。C++で開発されており、GUIツールキットとしてwxWidgetsを使用しています。プラグインアーキテクチャを採用しており、その機能は利用するプラグインによって拡張されます。現在、Code::Blocksが主にサポートしている開発言語はCおよびC++です。

歴史

Code::Blocksは開発当初、安定版リリースの前に複数のリリース候補版を公開しました。しかし、最終的なリリース版を完成させることなく、新機能の追加を優先したため、正式なリリースは何度も延期されました。その間、最新のSVN版のバイナリパッケージである"nightly builds"が毎日リリースされ、ユーザーは最新の改良にアクセスでき、開発者は定期的なフィードバックを得ることができました。この頻繁な更新は、公式リリース版よりも安定している場合もありましたが、公式なリリースがなかなか行われなかったため、プロジェクトが停滞しているという印象を与えることもありました。

最初の安定版は2008年2月28日にバージョン8.02としてリリースされました。このリリースからバージョン番号の付け方がUbuntu方式に変更され、メジャー番号はリリース年、マイナー番号はリリース月を表すようになりました。なお、Jennic Ltd.は、マイクロコントローラ向けにカスタマイズされたCode::Blocksを配布しています。

機能

Code::Blocksは、多様なコンパイラをサポートしており、MinGW/GCC、Digital Mars D programming language、Microsoft Visual C++、Borland C++、Watcom C/C++ compiler、Intel C++ Compilerなどが利用可能です。C++向けに設計されていますが、GNU FortranやDigital MarsのD言語、GNU GDCなどの一部の他の言語のコンパイラもサポートしています。

IDEには、シンタックスハイライトやコードの折りたたみ、C++コード補完、クラスブラウザ、統合TODOリスト、統合デバッガフロントエンド（GDBをサポートし、拡張によりMicrosoft CDBもサポート可能）など、便利な機能が多数搭載されています。また、wxWidgetsツールキット向けの統合RADプラグインであるwxSmithも利用可能です。

さらに、他のIDEからの移行を容易にするための機能も備えており、Dev-C++やMicrosoft Visual C++のプロジェクトインポートなどが可能です。Code::Blocksは、独自のビルドシステムを使用し、XMLベースのプロジェクトファイルに情報を格納しますが、GNUやトロールテックのqmakeのビルドシステムとの連携を容易にするために外部Makefileもオプションでサポートしています。

関連項目

SciTE
wxWidgets

脚注

特になし

外部リンク

Code::Blocks 公式サイト
BerliOS プロジェクトサイト nightly buildsとSubversionへのアクセスはこちら
RADs_for_WxWidgets'>Comparison of RADs for WxWidgets
Code::Blocks on Freshmeat（古い）

もう一度検索