Common Development and Distribution License
Common Development and Distribution License（CDDL）は、サン・マイクロシステムズがMozilla Public License（MPL）version 1.1をベースとして策定した、自由ソフトウェア向けのライセンスです。
CDDLでライセンスされたソフトウェアは、使用料が無料であり、無保証で非独占的に利用できます。ソフトウェアの品質や性能に関するリスクは、すべて利用者が負います。ソフトウェアを頒布する際は、実行可能なコード形式で提供する場合、CDDLに従ってソースコードの提供が義務付けられます。また、CDDLのコピーを添付する必要があります。ソースコードの提供は、ソフトウェア交換に一般的に使われるメディアや妥当な方法で行う必要があります。
CDDLには、特許に関する規定や、ソフトウェアを修正・拡張する開発者（CDDLではコントリビュータと呼ばれる）の規定が明確に定められています。ソフトウェアを修正した場合もCDDLが適用され、修正したコードのコントリビュータであることを明記する必要があります。
ただし、修正とは異なり、別のライセンスのコードを組み合わせて拡大配布物を作成し、それを単一のライセンスとして頒布することも可能です。組み合わされる別のライセンスのコードは、CDDLが適用されなくても構いません。しかし、CDDLで元々配布されたコードには、CDDLの要件を満たす必要があります。
CDDLは2004年12月1日にOpen Source Initiative（OSI）に承認を申請し、2005年1月にオープンソースライセンスとして承認されました。OSIのLicense Proliferation Committee（非互換なライセンスの増加によってオープンソースコミュニティが分断される問題を検討する委員会）の初期ドラフトでは、CDDLを主要な9つのライセンスの一つとしていました。
サン・マイクロシステムズが以前に自由ソフトウェア/オープンソースプロジェクトで使用していたライセンスは、Sun Public License（SPL）であり、これもMPLをベースとしていました。CDDLは、サン内部ではSPL version 2とみなされています。
OpenSolaris（ZFS、DTraceも含む）
NetBeans IDE および RCP
GlassFish
JWSDP
Project DReaM
CDDL提案書第2版は、2005年1月に提出されました。この際、ヨーロッパの著作権法との不整合が修正され、個人開発者もCDDLを利用できるようになりました。
CDDLでライセンスされた配布物は、修正された部分に関してはCDDLを継承する必要がありますが、組み合わせた拡大配布物に関しては、CDDLで元々配布されていた部分がCDDLの要件を満たしていれば、他のライセンスのファイルと組み合わせて配布することが可能です。これは、プロプライエタリなコードを持つ企業が、フリーソフトウェアの部分とそうでない部分を区別して配布できるように考慮されたものと考えられます。しかし、フリーソフトウェア財団（FSF）は、CDDLがGNU General Public License（GPL）と非互換であると主張しています。
この非互換性は、MPLから継承したいくつかの複雑な条文に起因しています。サンで働いていたDanese Cooperは、CDDLがMPLをベースとしている理由として、MPLがGPLと非互換である点を挙げています。第6回Debian会議で、CooperはSolarisカーネルの開発者たちがOpenSolarisがGPLと非互換となることを要求したと述べています。彼女によれば、「Mozillaが選ばれた理由の一つは、GPLと非互換であることだった。それは、OpenSolarisリリースの設計の一部だった。[...] Solarisを書いた技術者たちは[...]どのようにリリースすべきかという考えを持っており、それは尊重されるべきだ」と述べています。
サンのChief Open Source OfficerであるSimon Phippsは、この件について当初コメントを控えていましたが、後にCooperの主張を否定しました。PhippsはCDDL策定当時を知る人物であり、Cooperを「CDDLを実際に書いた人」と紹介しています。
cdrtoolsは、かつてすべてGPLでライセンスされていましたが、一部がCDDLに変更されたことから、非互換性が論争の的となりました。Debianプロジェクトは、cdrtoolsのビルドシステムがCDDLでライセンスされているため、法的に配布不可能であると宣言しました。これは、GPLではソフトウェアをビルドするのに必要なすべてのスクリプトもGPLでライセンスされることが求められるためです。したがって、cdrtoolsは著作権侵害となるようなライセンス非互換状態にあるとされました。一方、cdrtoolsのビルドシステムであるsmakeの作者は、それが独立したプロジェクトであり、GPLv3に違反していないと主張しています。
GNU Free Documentation License
GNU Lesser General Public License
GNAT Modified General Public License
Mozilla Public License
BSD[[ライセンス]]
* デュアルライセンス
CDDLの概要
CDDLでライセンスされたソフトウェアは、使用料が無料であり、無保証で非独占的に利用できます。ソフトウェアの品質や性能に関するリスクは、すべて利用者が負います。ソフトウェアを頒布する際は、実行可能なコード形式で提供する場合、CDDLに従ってソースコードの提供が義務付けられます。また、CDDLのコピーを添付する必要があります。ソースコードの提供は、ソフトウェア交換に一般的に使われるメディアや妥当な方法で行う必要があります。
CDDLには、特許に関する規定や、ソフトウェアを修正・拡張する開発者（CDDLではコントリビュータと呼ばれる）の規定が明確に定められています。ソフトウェアを修正した場合もCDDLが適用され、修正したコードのコントリビュータであることを明記する必要があります。
ただし、修正とは異なり、別のライセンスのコードを組み合わせて拡大配布物を作成し、それを単一のライセンスとして頒布することも可能です。組み合わされる別のライセンスのコードは、CDDLが適用されなくても構いません。しかし、CDDLで元々配布されたコードには、CDDLの要件を満たす必要があります。
CDDLは2004年12月1日にOpen Source Initiative（OSI）に承認を申請し、2005年1月にオープンソースライセンスとして承認されました。OSIのLicense Proliferation Committee（非互換なライセンスの増加によってオープンソースコミュニティが分断される問題を検討する委員会）の初期ドラフトでは、CDDLを主要な9つのライセンスの一つとしていました。
サン・マイクロシステムズが以前に自由ソフトウェア/オープンソースプロジェクトで使用していたライセンスは、Sun Public License（SPL）であり、これもMPLをベースとしていました。CDDLは、サン内部ではSPL version 2とみなされています。
CDDLでリリースされている製品の例
OpenSolaris（ZFS、DTraceも含む）
NetBeans IDE および RCP
GlassFish
JWSDP
Project DReaM
CDDL提案書第2版は、2005年1月に提出されました。この際、ヨーロッパの著作権法との不整合が修正され、個人開発者もCDDLを利用できるようになりました。
GPLとの非互換性
CDDLでライセンスされた配布物は、修正された部分に関してはCDDLを継承する必要がありますが、組み合わせた拡大配布物に関しては、CDDLで元々配布されていた部分がCDDLの要件を満たしていれば、他のライセンスのファイルと組み合わせて配布することが可能です。これは、プロプライエタリなコードを持つ企業が、フリーソフトウェアの部分とそうでない部分を区別して配布できるように考慮されたものと考えられます。しかし、フリーソフトウェア財団（FSF）は、CDDLがGNU General Public License（GPL）と非互換であると主張しています。
この非互換性は、MPLから継承したいくつかの複雑な条文に起因しています。サンで働いていたDanese Cooperは、CDDLがMPLをベースとしている理由として、MPLがGPLと非互換である点を挙げています。第6回Debian会議で、CooperはSolarisカーネルの開発者たちがOpenSolarisがGPLと非互換となることを要求したと述べています。彼女によれば、「Mozillaが選ばれた理由の一つは、GPLと非互換であることだった。それは、OpenSolarisリリースの設計の一部だった。[...] Solarisを書いた技術者たちは[...]どのようにリリースすべきかという考えを持っており、それは尊重されるべきだ」と述べています。
サンのChief Open Source OfficerであるSimon Phippsは、この件について当初コメントを控えていましたが、後にCooperの主張を否定しました。PhippsはCDDL策定当時を知る人物であり、Cooperを「CDDLを実際に書いた人」と紹介しています。
cdrtoolsは、かつてすべてGPLでライセンスされていましたが、一部がCDDLに変更されたことから、非互換性が論争の的となりました。Debianプロジェクトは、cdrtoolsのビルドシステムがCDDLでライセンスされているため、法的に配布不可能であると宣言しました。これは、GPLではソフトウェアをビルドするのに必要なすべてのスクリプトもGPLでライセンスされることが求められるためです。したがって、cdrtoolsは著作権侵害となるようなライセンス非互換状態にあるとされました。一方、cdrtoolsのビルドシステムであるsmakeの作者は、それが独立したプロジェクトであり、GPLv3に違反していないと主張しています。
関連項目
GNU Free Documentation License
GNU Lesser General Public License
GNAT Modified General Public License
Mozilla Public License
BSD[[ライセンス]]
* デュアルライセンス
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