Crescent (Winkのアルバム)

アルバム『Crescent』の紹介

『Crescent』（クレセント）は、Winkが発表した5枚目のオリジナル・アルバムで、1990年12月16日にポリスターからリリースされました。この作品は、冬の情景をテーマにしたノスタルジックな雰囲気を持つアルバムであり、聴く者の心に深い印象を残します。ジャケットデザインは初めてモノクロを採用し、作品全体にクラシックで洗練された印象を与えています。

アルバムの特徴

本アルバムには、シングル「夜にはぐれて 〜Where Were You Last Night〜」と「ニュー・ムーンに逢いましょう」のリミックス版が収録されています。これらの楽曲は、イントロや間奏の演奏が変更されており、特に「夜にはぐれて 〜Where Were You Last Night〜」ではエレクトリック・ギターがクラシック・ギターに置き換えられ、ストリングスも追加されています。一方で「ニュー・ムーンに逢いましょう」は、ドラムの音色が変わり、エコーが抑えられたミックスが施されています。イントロとアウトロの長さも変更され、シングルバージョンから一部が削除されています。

さらに、本アルバムには1967年のカウシルズによる「The Rain, the Park & Other Things」のカバーや、1979年のキッスの名曲「I Was Made For Lovin' You」のカバーも含まれています。これにより、Winkの世界観に新たな色合いが加わり、聴きごたえのある一枚となっています。

規格品番とリリース情報

オリジナル版の規格品番はCD:PSCR-1017で、1990年12月16日にリリースされました。以降、2013年12月18日にはタワーレコード限定のBlu-spec CD版（XQJX-1044）が、さらに2018年8月22日にはUHQCD（PSCR-6262）版がリリースされています。また、音楽配信サイトでもハイレゾ版（96kHz/24bit）のダウンロードが可能になり、現代の音楽ファンにもアクセスしやすい形で提供されています。

収録曲の具体的な解説

1. ニュー・ムーンに逢いましょう (Remix)

この曲は9枚目のシングルである「ニュー・ムーンに逢いましょう」のリミックス版です。新しい解釈が加わったこの楽曲は、聞く者に新たな感動をもたらします。

2. 悲しい枯葉 〜I Can't Deny A Broken Heart〜

アニカ・ブルマンの「I Can't Deny A Broken Heart」をカバーした曲です。感情豊かなメロディが心を打つ作品になっています。

3. 冬の蜃気楼

不思議で幻想的な冬の景色を描いた作品です。

4. 悪い夢 〜I Was Made For Loving You〜

鈴木早智子によるキッスの名曲「I Was Made For Loving You」のカバーで、彼女のソロパフォーマンスが光ります。

5. 真冬の薔薇

相田翔子が歌う「We'll Be Together Someday」のカバーで、冬の情景に合った切ない詞が印象的です。

6. 雨に消えた初恋 〜The Rain, The Park And Other Things〜

カウシルズの名曲を皮切りに、Winkならではのアレンジが楽しめる楽曲です。

7. Miracle Knight

幻想的でダイナミックな楽曲が展開されます。

8. All Night Long

リズミカルでノスタルジックなメロディを楽しむことができます。

9. 夜にはぐれて 〜Where Were You Last Night〜 (Remix)

再リリースされた8枚目のシングルのリミックス版で、新たな解釈が加わっています。

10. Variation 〜さよならの変奏曲〜

2018年盤の特典として収録されたボーナストラックです。

11. 水の星座 〜Let An Angel〜

幻想的なイメージを描いた楽曲です。

12. 想い出までそばにいて 〜Welcome To The Edge〜

最後にふさわしい感動的な曲で、アルバムを締めくくります。

結論

『Crescent』はWinkの音楽世界を深く掘り下げた良質のアルバムです。リミックスやカバー曲が織り交ぜられ、聴く人々に新たな体験を提供する一枚となっています。冬の情景や心情を見事に表現した音楽作品として、多くのファンに愛され続けています。

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