D210DE

DDIセルラーのDIGITALセルラーホンD210DEと、IDOのデジタルミニモ539Gは、1999年末から2000年初頭にかけて発売された、デンソー製の第二世代携帯電話（PDC方式）端末です。当時、協業関係にあったセルラーとIDOが、共通の仕様に基づいてそれぞれ別の型番で販売しました。

概要

両機種の主な特徴として、まず液晶画面にはELバックライトが内蔵されており、暗い場所でも見やすい表示が可能でした。また、背面には「ブルーウィンク」と呼ばれるライトが搭載されており、着信時などに青色の光が点灯し、視覚的なアピールポイントとなっていました。

着信メロディ機能も充実しており、47和音のメロディをユーザーが自作することができました。さらに、公式サイトからのダウンロードにも対応しており、多様な着信音を楽しむことができました。また、オリジナルキャラクターである「ウィリー」が登場する「ENGLISH Bits!」機能も搭載されており、英語のフレーズを教えてくれるというユニークな機能も備えていました。

本体色は、各事業者ごとに異なっており、セルラーのD210DEはピンクベージュ、IDOの539Gはシルクという色がそれぞれ発売されました。また、両機種には「TOYOTA ORIGINAL VERSION」が存在し、トヨタ販売会社併設の携帯電話販売店PiPit限定で販売されていました。このバージョンでは、電源を入れるとトヨタのCIマークが表示されるほか、当時のトヨタ車のCM曲（2代目エスティマ、初代ハリアー、MR-S）が着信メロディとしてプリインストールされていました。

歴史

D210DE
[1999年]]9月1日：電気通信端末機器審査協会]による[[技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A99-0690JP）。
[1999年]]10月1日：テレコムエンジニアリングセンター]による[[技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0023）。
1999年11月24日：販売予定であることが発表。
1999年12月：発売開始。

539G
1999年11月8日：TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0037）。
1999年11月8日：JATEによる技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A99-1056JP）。
1999年12月27日：販売予定であることが発表。
2000年1月：発売開始。

両機種ともに、2003年3月31日のPDCサービス終了に伴い、基本的には使用できなくなりました。しかし、例外的にNTTドコモのmova契約で登録できたケースでは、movaのサービス終了まで使用することが可能でした。

参考文献

『日本ケータイ大図鑑 1979→2005』（ケータイBEST Vol.25 特別付録小冊子、ソフトバンク パブリッシング）

外部リンク

DIGITALセルラーホン D210DE DDI過去のニュースリリース KDDI 1999年11月24日
* 「デジタルミニモ５３９Ｇ」を発売 IDO過去のニュースリリース 同上 1999年12月27日

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