DARKNESS II

DARKNESS II

『DARKNESS II』は、シンガー・ソングライター浅川マキが1996年12月21日に発表したベストアルバムです。彼女の音楽的な歩みを網羅する「ゼロアワーシリーズ」の第2弾として位置づけられています。

このアルバムは2枚組で構成されており、それぞれのディスクで異なるテーマに基づいた楽曲がセレクトされています。DISC 1は「幻」と題され、サクソフォニストである本多俊之とのデュオに焦点を当てた作品集です。アルバム『幻の女たち』と『幻の男たち』から楽曲が選ばれており、浅川マキのボーカルと本多俊之の演奏が織りなす世界観が堪能できます。一方、DISC 2は「ゼロアワー」と名付けられ、ベーシストのボビー・ワトソンをはじめとする外国人ミュージシャンとのコラボレーション作品を集めています。このディスクには、アルバム『Nothing at all to lose』、『UNDERGROUND』、『こぼれる黄金の砂』、そして『黒い空間』からの楽曲が収録されており、国際色豊かなサウンドスケープが特徴です。

収録曲

DISC 1 幻

本多俊之の世界と浅川マキ～DUO

夢なら
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の男たち＞
花火
作詞・作曲：浅川マキ
＜幻の男たち＞
街の女
作詞・作曲：浅川マキ
＜幻の男たち＞
炎の向こうに
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の男たち＞
また聞こえて来るワルツ
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の男たち＞
夜の匂い
作詞・作曲：浅川マキ (INCLUDE"夜が明けたら"作詞・作曲：浅川マキ)
＜幻の女たち＞
メッセージ
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の女たち＞
ジン・ハウス・ブルース
＜幻の女たち＞
La Valse／ラ・ヴァルセ―女たちのボレロ―
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の女たち＞
男からの声
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の女たち＞
Rapsodie de la Russie―ラプソディ デュ ラ リュシィ―
作曲：本多俊之
＜幻の女たち＞
四重奏
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の男たち＞
放出したエナジー
作詞：森脇美貴夫／作曲：浅川マキ
＜幻の女たち＞
電文「カツテニ シテヨ」
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の男たち＞
九月
作詞：浅川マキ／作曲：本多俊之
＜幻の男たち＞

DISC 2 ゼロアワー

BOBBY WATSONとその友達のなかで歌う

ZERO HOUR
作詞：浅川マキ, Cecil Monroe／作曲：浅川マキ
演奏：山内テツ (Guitar), 土方隆行 (Guitar), Bobby Watson (Bass), Cecil Monroe (Drums, Vocal)
＜こぼれる黄金の砂 -What it be like-＞
放し飼い
作詞・作曲：浅川マキ
演奏：土方隆行 (Guitar), ホッピー神山 (Keyboard), Bobby Watson (Bass), Cecil Monroe (Drums)
＜こぼれる黄金の砂 -What it be like-＞
MUSIC LOVE
作詞：Cecil Monroe／日本語詞：浅川マキ／作曲：Cecil Monroe
演奏：植松孝夫 (Tenor Sax), 山内テツ (Guitar), 渋谷毅 (Keyboard), ホッピー神山 (Keyboard), Bobby Watson (Bass), Cecil Monroe (Drums, Vocal)
＜こぼれる黄金の砂 -What it be like-＞
あんたが古いブルースを歌えと言うから
作詞：浅川マキ／作曲：Bobby Watson
演奏：植松孝夫 (Tenor Sax), 土方隆行 (Guitar), Bobby Watson (Bass, Keyboard), Cecil Monroe (Drums)
＜こぼれる黄金の砂 -What it be like-＞
ワルツに抱かれて(1994新録)
作詞：浅川マキ／作曲：山内テツ、本多俊之、浅川マキ
演奏：Gemi Taylor (Guitar), Keith R. Haines (Keyboard), Bobby Watson (Bass), David C. Brown (Drums)
＜黒い空間＞
ちょうどいい時間
作詞：浅川マキ／作曲：Bobby Watson
演奏：植松孝夫 (Tenor & Baritone Sax), Tony Maiden (Guitar), Bobby Watson (Bass), Ricky Lawson (Drums)
＜UNDERGROUND＞
YS・ムーンライト
作詞：浅川マキ／作曲：Bobby Watson
演奏：本多俊之 (Alto & Soprano Sax), Tony Maiden (Guitar), Bobby Watson (Bass), Ricky Lawson (Drums)
＜UNDERGROUND＞
夜のカーニバル
作詞：浅川マキ／作曲：Bobby Watson
演奏：Bobby Watson (Keyboard, Bass), Carl Moore (Keyboard)
＜UNDERGROUND＞
あたしたち
作詞：浅川マキ／作曲：Bobby Watson
演奏：植松孝夫 (Tenor Sax), 本多俊之 (Keyboard), Tony Maiden (Guitar), Bobby Watson (Bass), Ricky Lawson (Drums), Penelope Peabody (Vocal)
＜UNDERGROUND＞
トレモロ
作詞：浅川マキ／作曲：Tony Maiden／編曲：Bobby Watson、本多俊之
演奏：本多俊之 (Keyboard), Tony Maiden (Guitar), Bobby Watson (Bass), Andre Fisher (Drums)
＜Nothing at all to lose＞

演奏者

DISC 1

浅川マキ：VOCAL
本多俊之：全・演奏・編曲

DISC 2

浅川マキ：VOCAL
Andre Fisher：Drums
Bobby Watson：Bass, Keyboard
Carl Moore：Keyboard
Cecil Monroe：Drums, Vocal
David C. Brown：Drums
Gemi Taylor：Guitar
Keith R. Haines：Keyboard
Penelope Peabody：Vocal
Ricky Lawson：Drums
Tony Maiden：Guitar
ホッピー神山：Keyboard
山内テツ：Guitar
渋谷毅：Keyboard
植松孝夫：Tenor & Baritone Sax
土方隆行：Guitar
本多俊之：Alto & Soprano Sax, Keyboard

レコーディング・スタッフ

吉野金次：Recording-Mixing & Remastering Engineer
坂元達也：Recording & Mixing Engineer
福田豊光：Recording & Mixing Engineer
藤田和明：Special Thanks
小泉純次：Mastering Engineer
松村宗：Studio Coordinator
柴田徹：Mastering Engineer & Producer
田村仁：Photography
小島みどり：Editor
澤和幸：Front Cover Design
加茂啓太郎：Director
水谷淳一：Promotion
下河辺晴三：Executive Producer
* 中曽根純也：Executive Producer

このアルバムは、浅川マキの多彩な音楽性を象徴する二つの側面、すなわち日本人ミュージシャンである本多俊之との緊密なデュオワークと、国際的な顔ぶれとのセッションが生み出す開放的なサウンドを一度に俯瞰できる貴重な集成と言えるでしょう。

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