ENEOS Xplora

ENEOS Xplora株式会社：石油・天然ガス開発の最前線

ENEOS Xplora株式会社は、ENEOSホールディングス傘下の主要企業であり、石油・天然ガス開発分野を牽引する存在です。旧社名はJX石油開発株式会社として知られています。

グローバルな事業展開

同社は、マレーシア、ベトナム、UAE、カタール、インドネシア、そして国内の新潟県を含む世界8か国で、30件以上の石油・天然ガス開発・生産プロジェクトを手掛けています。これらのプロジェクトを通じて、エネルギー資源の安定供給に貢献しています。

環境への取り組み

近年、ENEOS XploraはCCS（炭素回収・貯留）やCCUS（炭素回収・有効利用・貯留）といった環境対応型事業に注力しています。特に、米国でのPetra Nova CCUSプロジェクトは、世界でも数少ない商業化されたCCS事例として注目されています。これらの取り組みは、脱炭素社会の実現に向けた同社の姿勢を示すものです。

国内有数の資源生産量

ENEOS Xploraの石油・天然ガス生産量は日量8万6000バレルに達し、国内資源開発企業としてはINPEXに次ぐ第2位の生産量を誇ります。この実績は、同社の資源開発能力の高さを物語っています。

歴史

同社の歴史は、旧JXグループ（現ENEOSグループ）における石油・天然ガス開発事業の再編から始まりました。新日本石油開発がJX日鉱日石エネルギー（現ENEOS）から石油開発事業を譲り受け、ジャパンエナジー石油開発を吸収合併してJX日鉱日石開発として発足。その後、JX石油開発への社名変更を経て、現在のENEOS Xploraに至ります。旧アラビア石油の資本と人材も多くが同社に統合されています。

事業の中心

事業の中心は、東南アジアおよびオセアニア地域における油田・ガス田の開発・生産プロジェクトです。中東地域ではコスモ石油との共同事業による油田開発も行っており、さらに米国メキシコ湾にも油田権益を有しています。

主要事業所

中条油業所：新潟県胎内市に位置し、国内でも珍しい形態の異なる3つの鉱床（水溶性天然ガス、構造性天然ガス、原油）から生産を行っています。ヨウ素回収プラントも備え、鹹水からヨウ素を生産しています。天然ガス分離後の鹹水は、市内の温泉施設にヨード泉として供給されています。
海外拠点：ヒューストン（米国）、ホーチミン・ブンタウ（ベトナム）、クアラルンプール（マレーシア）、ジャカルタ（インドネシア）、ブリスベン（オーストラリア）など、グローバルに展開しています。

近年の沿革

2023年4月：日本海洋掘削を子会社化。
2025年1月：ENEOS Xploraに社名変更。

関連企業

ENEOSホールディングス
ENEOS
日本海洋掘削
アラビア石油

ENEOS Xploraは、石油・天然ガス開発を通じてエネルギーの安定供給に貢献するとともに、CCS/CCUS技術の開発・導入により、持続可能な社会の実現を目指しています。

外部リンク

* ENEOS Xplora株式会社

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