INPEX

株式会社INPEXの概要

株式会社INPEX（インペックス）は、国内外で石油や天然ガスといったエネルギー資源の権益を持つ日本の大手石油開発企業です。元々は国際石油開発帝石株式会社という名称で知られていましたが、2021年に株式会社INPEXとして社名を変更しました。特に、2020年のフォーブス・グローバル2000において、同社は世界で597番目に大きな企業と認められ、また日経平均株価の主要な構成銘柄に名を連ねています。

沿革について

INPEXの設立は、2006年に国際石油開発と帝国石油の経営統合によるもので、同年4月には国際石油開発帝石ホールディングス株式会社が設立されました。2008年にはこのホールディングスの名前が国際石油開発帝石株式会社に変更され、両社が完全に合併しました。社名に含まれる「INPEX」は、国際石油開発（International Petroleum Exploration）の略称から来ています。

その後、INPEXはエネルギー分野における安定した供給を目指し、黄金株を発行、東京証券取引所への上場も実施しています。筆頭株主は経済産業大臣であり、同社は経済政策において重要な役割を果たしています。本社は東京都港区赤坂の赤坂Bizタワーにあります。

株主構成

INPEXの主要な株主には、経済産業大臣と石油資源開発株式会社が含まれています。元々国際石油開発は国策会社として設立されたため、石油公団が一定の株式を保有していました。しかし、2005年に石油公団が解散した際、その株式は経済産業大臣に引き継がれました。このように、INPEXは国のエネルギー政策とも密接に連携しています。

重要なプロジェクト

INPEXは数々のプロジェクトを通じて、エネルギー供給能力を拡大してきました。2012年にはオーストラリアのイクシスLNGプロジェクトの最終投資決定を行い、その後2018年にはこのプロジェクトからの液化天然ガスの出荷を開始しました。また、同年3月にはアブダビ沖の海上油田権益の延長を実現し、今後40年間にわたって生産を確保する契約を結びました。

市場および将来の展望

2022年には東京証券取引所の市場区分見直しにともない、プライム市場へ移行しました。2024年には新潟市中央区に新たなオフィスビルを設置する予定です。このように、INPEXは国内外での存在感を高めつつ、次の時代に向けた計画を進めています。

INPEXは単なる石油開発企業に留まらず、これからのエネルギーの安定供給に向けての重要なパートナーであることを目指しています。

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