ENEOS音楽賞

ENEOS音楽賞

ENEOS音楽賞は、ENEOSグループ（旧モービル石油）が主催していた音楽賞です。1971年に「モービル音楽賞」として創設され、日本の音楽文化の発展に大きく貢献しました。邦楽部門と洋楽部門の2部門を設け、各部門で優れた業績を挙げた音楽家や団体を表彰していました。

概要

1971年の創設以来、モービル石油が「モービル音楽賞」としてスタートし、邦楽部門と洋楽部門の2部門で展開されました。1989年には、洋楽部門に将来有望な新進音楽家を対象とした奨励賞が設けられ、若手音楽家の育成にも力を注ぎました。各賞の受賞者には、賞金として200万円が授与されました。

2001年に「エクソンモービル音楽賞」、2012年に「東燃ゼネラル音楽賞」、2017年に「JXTG音楽賞」と名称を変更し、2020年には「ENEOS音楽賞」となりました。しかし、社会貢献活動の見直しという理由から、2022年度をもって「ENEOS児童文化賞」「ENEOS童話賞」とともに、惜しまれつつも開催を終了しました。

受賞者

邦楽部門

邦楽部門では、長年にわたり日本の伝統音楽を支えてきた数多くの音楽家が受賞しています。尺八、箏、三味線、能楽、琵琶など、様々な分野の演奏家や研究者がその功績を称えられました。

第1回（1971年）：山口五郎（琴古流尺八）
第2回（1972年）：松崎倭佳（長唄）、稀音家幸（三味線）
第3回（1973年）：菊原初子（地歌筝曲）
第4回（1974年）：田中伝左衛門（歌舞伎長唄囃子）
第5回（1975年）：杵屋正邦（現代邦楽作曲）
第6回（1976年）：観世寿夫（能楽シテ方）
第7回（1977年）：山彦河良（河東節）
第8回（1978年）：杵屋佐登代（長唄唄方）
第9回（1979年）：鶴田錦史（薩摩琵琶）
第10回（1980年）：町田佳聲（邦楽研究評論）、福原百之助（長唄囃子笛方）
第11回（1981年）：太田里子（地歌筝曲）
第12回（1982年）：今藤長十郎（長唄三味線）
第13回（1983年）：都一中（一中節三味線）
第14回（1984年）：常磐津文字兵衛（現常磐津英寿）（常磐津節三味線）
第15回（1985年）：浅川玉兎（長唄研究）、竹本住大夫（義太夫節太夫）
第16回（1986年）：杵屋五三郎（長唄 三味線）
第17回（1987年）：中田博之（筝曲）
第18回（1988年）：平井澄子（現代邦楽）
第19回（1989年）：米川敏子（筝曲）
第20回（1990年）：日本音楽集団（現代邦楽創造グループ）
第21回（1991年）：尺八三本会（尺八）
第22回（1992年）：宮田哲男（長唄唄方）
第23回（1993年）：一噌幸政（能楽笛方）
第24回（1994年）：都一いき（一中節）
第25回（1995年）：藤井久仁江（地歌筝曲）
第26回（1996年）：竹本駒之助（女流義太夫）
第27回（1997年）：芝祐靖（雅楽）
第28回（1998年）：観世榮夫（能楽シテ方）
第29回（1999年）：鶴澤清治（文楽三味線方）
第30回（2000年）：田島佳子（長唄三味線方）

洋楽部門

洋楽部門では、クラシック音楽を中心に、オペラ、管弦楽、室内楽など、様々な分野で活躍する音楽家や団体が受賞しています。指揮者、演奏家、作曲家、音楽教育家など、幅広い分野の音楽家がその功績を認められました。

(受賞者リストは省略。必要であれば追記します。)

洋楽部門（奨励賞）

洋楽部門の奨励賞は、将来有望な若手音楽家を対象として設けられました。ヴァイオリン、ピアノ、チェロ、フルートなど、様々な楽器の演奏家や、テノール歌手などが受賞しています。この賞は、若手音楽家の育成に大きく貢献しました。

(受賞者リストは省略。必要であれば追記します。)

ENEOS音楽賞は、日本の音楽文化の発展に貢献した重要な音楽賞として、その歴史を刻みました。

もう一度検索