Exit (コマンド)

exitコマンドは、オペレーティングシステムのコマンドラインシェルやスクリプト言語で広く利用されるコマンドの一つです。主な役割は、現在実行中のシェルやプログラムを終了させることにあります。

主な機能と動作

インタラクティブなコマンドシェルで`exit`コマンドを実行すると、ユーザーは現在のセッションからログアウトされ、コンソールや端末との接続が切断されます。これにより、ユーザーは作業を終えてシステムから離れることができます。

また、`exit`コマンドは、終了コードと呼ばれる整数値を親プロセスに返す機能を持つ場合があります。この終了コードは、プログラムが正常に終了したか、何らかのエラーが発生したかを伝えるために利用されます。例えば、0は正常終了を、0以外の値はエラーを表すことが一般的です。

実装例

`exit`コマンドは、様々なオペレーティングシステム、シェル、スクリプト言語に実装されています。以下はその一部です。

オペレーティングシステム:
Microsoft MSX-DOS バージョン2
IBM OS/2
DR FlexOS
HP MPE/iX
KolibriOS
SymBOS

コマンドシェル:
`cmd.exe` (Windows)
`sh` (Unix系)
`ksh` (Unix系)
PowerShell

スクリプト言語:
Perl
AWK
PHP
* Tcl

MS-DOSでは、バージョン2以降で`exit`コマンドが利用可能になり、DR-DOS 6.0やDatalight ROM-DOSにも実装されています。また、MS-DOSエミュレータのDOSBoxでも使用できます。これらの例からも、`exit`コマンドが長年にわたり、様々な環境で基本的なコマンドとして利用されてきたことがわかります。

MATLABにおけるexit関数

数値解析環境のMATLABにも、同様の機能を備えた`exit`関数が存在します。この関数は、MATLABのセッションを終了させるために使用されます。`exit`コマンドと同様に、プログラムの終了を制御する重要な役割を担っています。

まとめ

`exit`コマンドは、プログラムやシェルを終了させるための基本的なコマンドであり、オペレーティングシステム、シェル、スクリプト言語を問わず、多くの環境で広く利用されています。終了時に親プロセスに終了コードを返す機能も持ち合わせており、プログラムの制御において重要な役割を果たしています。

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