F-07D

ARROWS μ F-07D（ドコモ ネクストシリーズ）

概要

ARROWS μ F-07Dは、NTTドコモの第3世代移動通信システム（FOMA）を利用したスマートフォンで、富士通が開発したモデルです。ドコモの「docomo NEXT series」の一環として、非常に薄型で軽量なデザインが特徴です。ARROWS X LTE F-05DやREGZA Phone T-01Dの兄弟機種とされ、ドコモの過去の薄型フィーチャーフォンの名を冠しています。

このモデルは、厚さ約6.9mm、重さ109gで、当時のドコモのスマートフォンの中で最も軽量かつ薄型の端末でした。そのため、持ち運びの際も快適で、日常的な使用において便利なデバイスとして評価されました。また、IPX5および8の防水性に加え、IP5Xの防塵性能も兼ね備えており、さまざまな環境で安心して使用できる点も魅力です。独立したイヤフォンマイク端子も搭載しているため、音楽を楽しむためのオプションも豊富です。

ディスプレイとバッテリー

ディスプレイには、サムスン独自の有機EL技術を活用した「NEW AMOLED Display」が採用されています。この技術により、特に屋外での視認性が向上しており、視覚的な体験が一層引き立っています。さらに、コーニング社製の強化ガラス「ゴリラガラス」を使用しているため、耐久性も兼ね備えています。

バッテリーは1400mAhで、およそ一日中使用が可能です。電池パックはF-05DやT-01Dと共通のものを使用しており、交換性も考慮されています。

ハードウェアとソフトウェア

ARROWS μ F-07Dは、Qualcomm製のSnapdragon MSM8255プロセッサ（1.4GHz）を搭載しており、スムーズな操作感を実現します。初期のOSはAndroid 2.3が搭載されており、富士通独自の「NX！comfort UI」とNTTドコモが提供する「docomo Palette UI」を含む3種類のユーザーインターフェースを選択することができます。

ネットワーク速度は、下り最大14Mbps、上り最大5.7MbpsのFOMAハイスピードに対応しています。また、無線LANはIEEE802.11b/g/nに対応しており、最大300Mbpsの通信速度を実現可能です。

カメラ機能

背面には約510万画素のCMOSセンサーを搭載し、1280×720ピクセルのHD動画撮影もサポートしています。これにより、高品質な写真や動画を手軽に撮影することができます。さらに、日本独自の機能であるおサイフケータイやワンセグ、赤外線通信なども搭載されており、利便性が高いと評判です。

リリースと歴史

2011年10月18日にNTTドコモから正式に発表され、2012年1月13日から予約受付が開始され、同年1月20日に発売されました。

関連機種

ARROWS μ F-07Dは、ARROWS X F-05Dと電池パックが共通で、Xi対応のF-05Dや、指紋センサーを搭載したREGZA Phone T-01Dなどと並ぶ製品群に位置付けられます。これらの機種は、それぞれ異なる用途やニーズに応じた特長を持っています。

ARROWS μ F-07Dは、その多機能性と使いやすさから、多くのユーザーに支持されるモデルとなりました。

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