F-09C

ドコモ PRIME series F-09C：多機能と3D液晶が魅力の防水端末

2011年6月にNTTドコモから発売された富士通製携帯電話、F-09Cは、docomo PRIME seriesに属するFOMA端末です。F-06Bの後継機種として、防水機能と特徴的なスライドヨコモーション機構を受け継ぎながら、進化した機能を搭載しています。

スライドヨコモーションと3D液晶

F-09C最大の特徴は、縦スライドに加え、スライドオープン後に液晶を90度回転できるヨコモーション機構です。これにより、ワンセグや動画を大画面で楽しめます。さらに、本機種から搭載された3.5インチ3D液晶は、専用メガネなしで3D映像を体験できる画期的な機能でした。3D対応アプリもプリインストールされており、立体的なゲームや動画を楽しめました。

高性能カメラと多彩な機能

1630万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」と画像処理エンジン「Milbeaut Mobile」により、高感度・低ノイズな撮影を実現。露光時間違いの2枚の写真を合成する機能や、無限連写モードも搭載し、多様な撮影ニーズに対応します。また、「アートカメラ」機能では、トイカメラ風エフェクトなど11種類のフィルターで個性的な写真撮影が可能です。フルHD動画撮影にも対応しており、自動追従フォーカスや高音質ステレオ録音など、動画撮影機能も充実しています。ワンセグは60fpsの2倍速・4倍速表示に対応し、2画面表示で他機能との同時利用も可能です。ドルビーモバイルによる高音質サウンドも魅力です。

多様な接続性と便利機能

Wi-Fi（IEEE802.11b/g）対応で、パケット代を気にせず高速ブラウジングが可能です。アクセスポイントモードにも対応し、テザリングによる他の機器のインターネット接続も可能です。富士通独自の技術「F-LINK」によるデータ共有や、Wi-Fiプリンターへの接続も可能です。「スマートブラウザ」により、快適なウェブ閲覧が可能です。

GPS、加速度センサー、地磁気センサー、温度・湿度センサー、光センサーなど、多様なセンサーを搭載。これらのセンサーを活用したアプリがプリインストールされており、方位磁石や歩数計、健康管理アプリなどが利用可能です。

セキュリティーとその他機能

指紋センサーによる個人情報保護や、シークレットモードによるプライバシー保護機能を搭載。自動キーロックやmicroSDパスワード設定も可能です。FMトランスミッター、Bluetoothにも対応し、音楽再生も可能です。メールの自動送信や自動返信機能、そして、別売りのmicroSDカードに辞書データをインストールすることで、25種類の辞書を利用できます。「スーパーはっきりボイス3」や「ぴったりボイス」といった音声機能も備えています。

まとめ

F-09Cは、3D液晶による斬新な映像体験、高性能カメラ、充実のマルチメディア機能、そして便利なセンサー機能とセキュリティー機能を備えた、当時としては非常に高機能な携帯電話でした。防水機能も備えているため、様々なシーンで活躍できる端末でした。ドコモマーケットの閉鎖によりアプリ追加は難しくなっていますが、発売当時の魅力は今でも色あせていません。

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