F211i

概要

ムーバ F211iは、富士通（現：富士通コネクテッドテクノロジーズ）によって開発された、NTTドコモの第二世代携帯電話システム（mova）端末です。F210iの後継機種として、211iシリーズの先駆けとして登場しました。当時、デジタル方式のムーバとハイパートークが全機種に標準装備されていたため、本機から「デジタル」と「HYPER」の名称が省略されています。

211iシリーズの中で唯一のストレート型端末であり、ドコモのストレート型端末としては初めてTFT液晶が採用されました。また、当時シティオが使用していた1.5GHz帯での通信に対応した初のデュアルバンドモデルでもあります。フォントは通常のゴシック体に加え、可愛らしい丸字フォントも搭載されていました。さらに、富士通製端末でお馴染みの「裏技」機能も搭載されており、電池残量を示すマークを星マークに変更することができました。

歴史

2001年8月3日：テレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WZA0039、XAA0059）。
2001年8月6日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A01-0650JP、J01-0207）。
2001年11月5日：NTTドコモからF211iが発表されました。
2001年11月7日：F211iが発売されました。
2012年3月31日：movaサービスが終了し、F211iもこの日をもって利用できなくなりました。

関連機種

F503iS
F210i
F212i
F251i

外部リンク

F211iの裏技発見、電池マークが「星」 - ケータイWatch
* ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ F211i - ケータイWatch

F211iは、当時の携帯電話技術の進化を示すとともに、富士通独自の機能やデザインが盛り込まれた魅力的な一台でした。ストレート型でありながら、TFT液晶やデュアルバンド対応など、先進的な技術が採用されていた点が特徴です。また、個性的なフォントや裏技機能は、ユーザーに楽しみを提供していました。movaサービスの終了とともにその役目を終えましたが、当時の携帯電話文化を語る上で欠かせない機種の一つと言えるでしょう。

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