F210i

デジタル・ムーバ F210i HYPER（以下F210i）は、2001年にNTTドコモから発売された富士通製の携帯電話端末です。ドコモのmovaシリーズに属し、型番からわかるように210iシリーズの機種として登場しました。

概要

F210iは、全機種がカラー液晶ディスプレイを搭載した210iシリーズの先駆けとして、N210iと共に発売されました。前機種であるF209iの後継機であり、着信メロディは従来のFM音源から16和音に進化し、より豊かな音色を楽しめるようになりました。

また、富士通製の端末ではお馴染みであった「裏技」機能も搭載されていました。この裏技を使うことで、電池残量を示すマークをハート形に変更したり、着信音に「きゃらいふ」というユニークな音声を追加したりすることができました。これらの機能は、当時のユーザーの間で大きな話題を呼びました。

歴史

F210iは、以下の様な歴史を辿りました。

2000年12月20日: 電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得しました（設計認証番号A00-1291P、J00-0358）。
2000年12月28日: テレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得しました（工事設計認証番号WZA0031）。
2001年4月11日: N210iと共に発売が開始されました。この時、多くのユーザーが新しいカラー液晶や進化した着信音、そして裏技機能に注目しました。
2012年3月31日: ドコモのmovaサービスが終了したことにより、F210iを含むmova端末は利用できなくなりました。長年使われてきた端末も、この日を境にその役目を終えることとなりました。

関連機種

F210iは、以下の機種と関連があります。

F209i: F210iの前機種にあたり、F210iはF209iから様々な点で進化を遂げました。
F503i: F503iは、F210iの後続機種であり、より高度な機能が搭載されました。
F211i: F211iも、F210iと同時期に発売された機種であり、210iシリーズの一機種です。

外部リンク

F210iに関する詳しい情報は、以下のリンクからご覧いただけます。

ドコモ、ストレート型の「F210i」と折りたたみ型の「N210i」
富士通製iモード端末「F210i」、恒例の裏技発見
ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ F210i

F210iは、当時の携帯電話技術の進歩を象徴する端末の一つであり、多くのユーザーに愛されました。特に裏技機能は、ユーザー間のコミュニケーションツールとしても機能し、携帯電話をより身近なものにしました。

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