F503i

デジタル・ムーバ F503i HYPERは、2001年に富士通から発売されたNTTドコモの携帯電話（mova）端末です。

概要

F503i HYPERは、P503iとともに、iアプリ対応の第一弾として発表されました。当時としては最大級となる2.0インチのカラー液晶を搭載し、その視認性の高さが特徴でした。また、iアプリの保存件数は50件と、503iシリーズの中で最大容量を誇りました。

操作性においては、独立した4方向キーの採用が大きな特徴です。これにより、メニュー操作がより直感的になり、快適な操作が可能となりました。さらに、回転式のメニュー画面「ラウンドメニュー」を搭載し、従来のメニュー操作とは異なる、新しいユーザーインターフェースを提供しました。

着信メロディはFM音源16和音に対応しており、当時としては高音質な着信音を楽しむことができました。

富士通の50Xシリーズとしては、最後のストレート型端末となりました。

歴史

2000年9月20日：テレコムエンジニアリングセンター（TELEC）による技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0089）。
2000年9月25日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A00-0975JP、J00-0268）。
2001年1月18日：P503iと共にドコモから発表。
2001年1月26日：P503iと共に発売。
2001年3月19日：TELECによる技術基準適合証明の工事設計認証を再度取得（工事設計認証番号WAA0113）。
2012年3月31日：movaサービス終了に伴い、利用はこの日限りとなりました。

主な特徴

ディスプレイ: 2.0インチカラー液晶
iアプリ: 50件保存可能
操作性: 独立した4方向キー、ラウンドメニュー
着信音: FM音源16和音

関連端末

F209i
F210i
F503iS

外部リンク

NTTドコモ、iアプリ対応の「F503i」「P503i」を26日発売 - ケータイWatch 2001年1月18日
* ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ F503i - 同上 2001年1月25日

F503i HYPERは、当時の携帯電話市場において、iアプリの普及を牽引した重要な端末の一つであり、その革新的な機能とデザインは、多くのユーザーに支持されました。現在ではサービスが終了していますが、その歴史的な意義は色褪せることはありません。

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