F503iS

デジタル・ムーバ F503iS HYPERは、2001年に富士通がNTTドコモ向けに開発した携帯電話端末です。この機種は、mova50Xシリーズのマイナーチェンジ版として登場し、シリーズで初めて末尾に「S」が付いたモデルです。

当時、多くの携帯電話メーカーがストレート型から折りたたみ型へと移行する中、富士通もこのF503iS HYPERで初めて折りたたみ型を採用しました。このモデル以降、富士通のmova50Xシリーズは全て折りたたみ型へと移行しています。

F503iS HYPERの大きな特徴の一つは、メインディスプレイに4096色表示が可能な低温ポリシリコンTFT液晶を採用したことです。これにより、従来機種に比べて画面表示が格段に見やすくなりました。また、本体外側には縦長のモノクロ液晶が搭載され、簡単な情報確認が可能でした。さらに、絵文字や記号の一覧表示にも対応し、より直感的な操作が可能になっています。iアプリについては、最大75件まで保存できるようになり、当時としては高い性能を備えていました。

発売に至るまでの経緯は以下の通りです。

2001年5月16日：テレコムエンジニアリングセンターによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号WAA0124）。
2001年5月21日：電気通信端末機器審査協会による技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A00-0379JP、J00-0122）。
2001年8月8日：SO210iと共にドコモから発表。
2001年8月14日：SO210iと共に発売開始。

F503iS HYPERは、当時の携帯電話市場において、折りたたみ型への移行期を象徴するモデルであり、富士通の携帯電話デザインにおける転換点となりました。しかし、2012年3月31日にmovaサービスが終了したことに伴い、この機種も使用できなくなっています。

関連機種としては、F503iやF504iなどがあります。これらの機種も、当時の携帯電話市場において重要な役割を果たしました。

詳細については、以下の外部リンクで確認できます。

デジタル・ムーバ F503iS HYPER 富士通
ケータイ新製品SHOW CASE NTTドコモ F503iS ケータイWatch 2001年8月14日

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