FLYING KIDS

FLYING KIDS：ファンクの申し子、そして進化を続けるレジェンド

1989年、日本の音楽シーンに突如として現れ、瞬く間に人気を博した9人組ファンクバンド、FLYING KIDS。その名は、大滝詠一、山下達郎、伊藤銀次による伝説的アルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』に収録された山下達郎の楽曲「フライング・キッド」に由来する。

彼らの活躍の舞台は、TBSのオーディション番組『平成名物TV・三宅裕司のいかすバンド天国』（通称：イカ天）。東京造形大学のバンドサークル出身メンバーを中心に結成されたFLYING KIDSは、数々の強豪バンドを破り、見事3代目イカ天キングの座に輝いた。その後も4週連続勝ち抜き、初代グランドキングにまで上り詰める快挙を成し遂げた。この圧倒的な勝利は、彼らの類まれな音楽性とパフォーマンス力の高さを証明するものであった。

シングル「幸せであるように」でメジャーデビューを果たしたFLYING KIDSは、当初はファンクミュージックを前面に押し出した楽曲を展開。グルーヴィなリズムと洗練されたサウンドは、多くのリスナーを魅了した。しかし、活動期間中、彼らが追求したのはファンクだけにとどまらなかった。「恋の瞬間」「風の吹き抜ける場所へ」「とまどいの時をこえて」といった、ポップ路線へと舵を切る楽曲も発表。この柔軟な音楽性は、FLYING KIDSの幅広い魅力を象徴している。

「暗闇でキッス〜Kiss in the darkness〜」「ディスカバリー」といったスマッシュヒットも連発し、人気を不動のものとしたFLYING KIDSだったが、1998年2月12日、惜しまれつつも解散を迎えた。

解散後、メンバーはそれぞれソロ活動や他バンドへの参加など、音楽シーンで活躍を続ける。ボーカルの浜崎貴司はソロアーティストとして活動を続け、丸山史朗は自身のバンド「マルサンズ」を結成、飯野竜彦は数々のアーティストのライブサポートや楽曲制作に参加するなど、各々の才能を遺憾なく発揮している。

しかし、FLYING KIDSの物語はここで終わらなかった。2007年8月18日、浜谷淳子を除くオリジナルメンバー6人が『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO』で奇跡の再結成を果たしたのである。

再結成後、FLYING KIDSは精力的に活動を展開。数々のライブイベントに出演し、新曲も発表。2009年には11年半ぶりとなるニューアルバム『エヴォリューション』をリリースし、その音楽性はさらに進化を遂げていた。2011年にはアルバム『LIFE WORKS JOURNEY』、さらにその後もコンスタントにアルバムやシングルを発表し、ライブツアーも継続している。

2017年には新たにElli、SWING-O、宇賀まり、竹本一匹がメンバーに加わり、現在の9人体制となる。結成から30年以上が経過した現在も、FLYING KIDSは進化を続け、音楽シーンに輝きを放ち続けている。彼らが生み出す音楽は、時代を超えて多くの人の心を捉え、これからも多くの人々に感動と興奮を与え続けるだろう。

メンバー

オリジナルメンバー

浜崎貴司 (ボーカル)
丸山史朗 (ギター・コーラス)
加藤英彦 (ギター・コーラス)
伏島和雄 (ベース・コーラス)
中園浩之 (ドラム)
浜谷淳子 (タンバリン・コーラス) ※解散後引退
飯野竜彦 (キーボード・コーラス) ※2014年脱退

現メンバー

Elli (ボーカル)
SWING-O (キーボード)
宇賀まり (サックス)
* 竹本一匹 (パーカッション)

ディスコグラフィー

FLYING KIDSは、数多くのシングル、アルバム、ライブアルバムを発表しており、その中には多くのヒット曲が含まれる。彼らの音楽は、時代を超えて愛され続けている。

再結成後の活動

2007年の再結成以降、FLYING KIDSは精力的なライブ活動を展開。数々のフェスやイベントに出演し、新曲も発表している。再結成後も、彼らの音楽は多くのファンを魅了し続けている。

彼らの音楽は、ファンクミュージックの枠を超え、ポップ、ロック、そしてワールドミュージックのエッセンスを取り入れた独自のスタイルを確立している。その音楽性は、時代を超えて聴く人の心を捉え、これからも多くの人々に感動を与え続けるだろう。

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