FM25時

FM25時（エフエムにじゅうごじ）について

FM25時は、1972年10月2日から1988年3月31日まで、東京のFM東京で放送されていたラジオ番組です。この番組は、リスナーに多彩な音楽や情報を提供し、特に深夜の時間帯に特化したプログラムとして親しまれていました。

放送のシステムと特徴

FM25時は、月曜日を除く運営で、他の曜日は各地域のFM放送局によって放送内容が異なっていました。そのため、エフエム大阪の『中島らもの月光通信』など、地域色を反映した番組が組まれることもあり、各地のリスナーに様々な魅力を伝えていました。

番組には、JFNのBラインがFMナイトストリートとして採用されることもありましたが、FM25時の多彩さは特に月曜日のプログラムに顕著でした。

放送内容の詳細

月曜日

月曜日は音楽をテーマにした番組がラインナップされていました。最初のプログラムは『音楽の旅路』で、1972年から1974年まで放送され、山崎士郎がその司会を務めました。1974年4月からは『ラジオ文庫 野性時代』が放送され、その後も『きまぐれ飛行船〜野性時代〜』が1986年まで放送されました。『きまぐれ飛行船』のパーソナリティには片岡義男、安田南、温水ゆかりが名を連ねていました。

火曜日

火曜日には『Soundy Sounds』や『ジャズ&ポップス』など、リスナーを楽しませる音楽番組が多く放送されました。特に、1973年から1977年の間に放送された『アスペクト・イン・ジャズ』は、後にミュージックバードで再放送されても人気を博しました。また、『FMフレッシュ・ウェーブ』や『真夜中のサウンド・レター』もリスナーに愛されました。

水曜日

水曜日は『チャオ!パルコ夢のディスコティック』や『ロック・オン』など、独創的な番組が特徴的でした。『星加ルミ子のポップスジェネレーション』をはじめとする多くのプログラムが放送され、リスナーに新しい音楽の魅力を伝え続けました。

木曜日と金曜日

木曜日には『ミツトヨ・ミュージック・トゥデイ』が放送され、金曜日には『夜のペントハウス』や『PENTAX ミュージック・マインド』など、深夜のリラックスタイムに最適な内容が届けられました。

土曜日

土曜日は特に特徴的なプログラムとして『ワールド・ファンタジー』が放送され、様々なジャンルの音楽が流れ、聴取者に楽しんでもらうストーリー性のある内容が提供されました。

ネット局と放送形態

FM25時は、エフエム東京をはじめとして、エフエム北海道やエフエム仙台、静岡エフエム放送、エフエム愛知、エフエム大阪、広島エフエム放送、エフエム福岡など多数のネット局で放送されました。特に、極東放送経由での放送は独自のタイムシフトを持ち、深夜時間帯に特化した番組が魅力的でした。本来の『FM25時』という名称は、エフエム沖縄に移行した際に本格的に使用されることとなります。

FM25時は、その多彩な番組編成や地域色豊かな内容により、一世を風靡したラジオプログラムとして今もなお語り継がれています。

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