Fantast ICE王座

Fantast ICE王座

Fantast ICE王座は、女子プロレス団体アイスリボンが管理・認定していた王座です。王者の自由な発想で試合ルールが決定されるという、非常にユニークなコンセプトを持っていました。

歴史

2020年2月24日に創設が発表され、初代王座決定戦は同年5月4日に横浜文化体育館で開催される予定でした。初代王座挑戦者決定戦は、同年3月14日に後楽園ホールで行われ、ラム会長、世羅りさ、山下りな、トトロさつきによる4WAYラダーマッチの結果、世羅りさと山下りなによる初代王座決定戦が決定しました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発令により、5月4日の横浜文化体育館大会を含む5月中の大会が全て中止となりました。アイスリボンは道場からの無観客ネット配信興行に移行したため、初代王座決定戦も延期となりました。

大会再開後、何度かの前哨戦を経て、山下りなの希望により7月25日に後楽園ホールで世羅りさと山下りなによる通常ルールでのシングル前哨戦が行われましたが、結果はフルタイムドローでした。両者の提案により、時間無制限、ノーDQ、オンリー3カウントルールでの完全決着戦を行うことが決定しました。

そして、8月9日に横浜文化体育館で開催された初代王座決定戦は、蛍光灯や巨大ラダー、豊田真奈美が運転するバイクなどが使用される、いわゆるデスマッチとなりました。激戦の末、世羅りさが勝利し、初代王者となりました。

2021年12月31日には、当時の王者であった藤田あかねがアイスリボンを退団しましたが、王座は保持したままでした。2025年1月4日、王座を保持している藤田あかねが約3年ぶりにアイスリボンに参戦し、試合終了後には杏ちゃむが王座への挑戦を表明、藤田あかねがこれを受諾したため、約3年ぶりにタイトルマッチが行われることになりました。

歴代王者

特殊な試合形式

Fantast ICE王座の最大の特徴は、王者が自由に試合形式を決定できる点にあります。これにより、通常のプロレスの試合形式にとらわれない、独創的でエンターテイメント性の高い試合が数多く生まれました。

以下は、過去に行われた特殊な試合形式の例です。

時間無制限ノーDQオンリー3カウントマッチ: 反則や場外カウントがなく、3カウントのみで決着がつく試合形式。
デスマッチ形式: 蛍光灯やラダーなどを使用する、過激な試合形式。

Fantast ICE王座は、アイスリボンにおいて、他にはない独自な輝きを放つ王座でした。

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