Flowering

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『flowering』は、日本のロックバンド凛として時雨のギター・ボーカルであるTKが、自身のソロプロジェクト「TK from 凛として時雨」名義で初めて発表したスタジオアルバムです。2012年6月27日にソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズよりリリースされました。

TK from 凛として時雨名義での単独リリースとしては、2011年の映像作品『film A moment』以来、約1年2ヶ月ぶりの新作。本作には、既発表曲である「white silence」と『film A moment』のタイトル曲が、アルバムバージョンとして再収録されています。

アルバムは通常盤と、初回限定盤には特典DVDが付属する2形態で発売。この特典DVDには、アルバム収録曲から厳選された5曲のスタジオライブパフォーマンス映像が収められています。このスタジオライブには、TKと共にベースの日向秀和、ドラムのBOBO、バイオリンの佐藤帆乃佳、チェロの橋本歩、ピアノの大古晴菜といったミュージシャンが参加しました。BOBOと佐藤はTKのソロ初期作品にも参加しており、日向は本作を高く評価しています。これらの映像は映像ディレクターの番場秀一氏が手がけ、番場氏はアルバム収録曲「haze」のミュージックビデオも担当。このMVはスペースシャワーTVで先行放送され、発売時期にはTVCMも複数種類放送されました。

アルバム本編の最終トラックの後には、隠しトラックとして「sound_am326」を収録。これは東日本大震災支援を目的としたインストゥルメンタル楽曲です。初回限定盤の特典DVDにも隠しトラックとして、凛として時雨の「テレキャスターの真実」アコースティックバージョンが収録されています。

プロモーションとして、リリース直前の2012年6月24日には、初回限定盤DVDのスタジオライブ映像の一部がYouTubeとUstreamで生配信されました。

本作発表後、TK from 凛として時雨として初のライブパフォーマンスが実現。2012年8月30日、東京・渋谷公会堂のイベントにてソロライブデビューを飾り、サポートメンバーは初回限定盤DVDのスタジオライブ参加メンバーに加え、ART-SCHOOLの戸高賢史がギターとして参加。このイベントで、同年12月27日に日本武道館で開催されるイベントへの出演も発表され、ソロライブ活動も本格化しました。

本作の制作やスタジオライブには、TK（ボーカル、ギター、ベース、ピアノ）に加え、ベースに日向秀和、ドラムにBOBOや結城泰範、バイオリンに佐藤帆乃佳、ヴィオラに田中景子、チェロに橋本歩、フルート等に坂本圭、ピアノに平井真美子や大嶽香子といったミュージシャンが参加。さらに、ゲストとして湯川潮音がボーカル、345（凛として時雨）がコーラス、同じくピエール中野（凛として時雨）がギターで参加しています。

『flowering』は、TKのソロキャリアにおける重要な第一歩であり、多様な楽器編成やゲストとの共演を通じて、凛として時雨とは異なる彼の音楽世界が確立された作品です。

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