G&G Entertainment

G&G Entertainment（ジーアンドジーエンタテインメント、英語表記：G&G Entertainment INC.）は、韓国を拠点とするアニメーションおよび映画制作会社です。2000年5月の設立以来、韓国のアニメーション業界において主要な一角を占める企業の一つとして活動しています。

同社の事業内容は多岐にわたります。主な柱としては、日本をはじめとする海外の作品制作において、協力や下請け業務を積極的に手掛けている点が挙げられます。これにより、国際的なアニメーション制作のエコシステムにおいて重要な役割を果たしています。同時に、独自の企画によるオリジナルアニメーション作品も数多く生み出しており、『RAGNAROK THE ANIMATION』はその代表例の一つです。

活動範囲を広げるため、2000年の本社設立とほぼ同時期に、日本国内には子会社となる株式会社ジーアンドジーディレクションを設立しました。これにより、日本との連携を強化し、より幅広い制作活動を展開しています。

共同制作の実績も豊富です。日本の制作会社であるSynergySPとは、人気テレビアニメ『きらりん☆レボリューション』を2006年から2008年3月まで共同で制作にあたりました。また、特筆すべき点として、実写ドラマ『ごめん、愛してる』の製作にも携わっており、これは韓国のアニメ制作会社としては異例の取り組みと言え、同社の多様な制作能力を示しています。

作品におけるクレジット表記は、「G&G Entertainment」「G&G」「ソウルG&G」など、作品によっていくつかのパターンが見られます。

同社が関わった代表的な作品には以下のようなものがあります。

テレビアニメ
『カレイドスター』シリーズ（GONZO DIGIMATIONと共同制作）
『RAGNAROK THE ANIMATION』（GONZO DIGIMATIONと共同制作）
『コミの漫画好奇心天国』
『マスクマン』
『きらりん☆レボリューション』（SynergySPと共同制作、第102話まで）
『新星輝デュエル・マスターズ フラッシュ』（SynergySPと共同制作）
『人造昆虫カブトボーグ V×V』（G&G Directionと共同制作）
『子供仙人タオ』（フル3DCG作品）
『コケッコーさん』（フル3DCG作品）
『魔法千字文』（フル3DCG作品）

劇場アニメ
『オリンポスガーディアン ギガンテスの逆襲』

OVA
『CONCERTO.』（G&G Directionと共同制作、アダルトアニメ）
『二重奏 罠に落ちた女たち』（アダルトアニメ）
『LOVE MACHINE ラブマシン アニマイド娼婦23号』（アダルトアニメ）
『カレイドスター 新たなる翼 -EXTRA STAGE-』（GONZO DIGIMATIONと共同制作）
『ごめん、愛してる～空白の1年』

実写作品
『ごめん、愛してる』

制作協力
『爆闘宣言ダイガンダー』（ブレインズ・ベース制作元請、各話制作協力）
『冒険遊記プラスターワールド』（アクタス・ブレインズ・ベース制作元請、各話制作協力）
『甲虫王者ムシキング 森の民の伝説』（トムス・エンタテインメント制作元請、各話制作協力）
『ゾイドジェネシス』（小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント制作元請、各話制作協力）
『瀬戸の花嫁』（GONZO、AIC制作元請、各話背景）
『デトロイト・メタル・シティ』（STUDIO 4℃制作元請、各話制作協力）

G&G Entertainmentは、このように多様な形態で、国内外の映像コンテンツ制作に貢献しています。特に日本との連携や、アニメーションに留まらない実写作品への関与は、その活動の幅広さを示す特徴と言えるでしょう。国際的な共同制作や制作協力において、重要な役割を担う企業として知られています。

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