GE AC4400CW形ディーゼル機関車

GE AC4400CW形ディーゼル機関車

GE AC4400CWは、GEトランスポーテーション・システムが製造した電気式ディーゼル機関車（ディーゼル・エレクトリック方式）です。1993年から2004年にかけて2598両が製造され、北アメリカの鉄道各社に納入されました。2005年時点では、ノーフォーク・サザン鉄道とカナディアン・ナショナル鉄道を除く、すべての一級鉄道会社が本形式を所有していました。

概要

AC4400CWは、4400馬力の出力を誇り、交流モーターと1軸1インバータ駆動の6動軸を持ち、軸配置はC-Cです。同時期に製造されていたDash 9-44CWと外観や搭載機器の大部分を共有していますが、AC4400CWは直流モーターではなく交流モーターを搭載している点が異なります。交流モーターの採用により、牽引力と信頼性が向上しました。

車体左側（助士席側）のランボード上には、6基のインバータが搭載されています。そのため、従来その位置にあった運転室のエアコンは運転室下に移設されました。

2005年1月1日から鉄道車両の排出規制が強化されたため、以後の増備は、より環境に配慮したエボリューション・シリーズのES44ACに移行しました。

特徴

本形式の大きな特徴の一つとして、GE製の機関車として初めて自己操舵台車がオプションとして用意された点が挙げられます。自己操舵台車は、車輪の摩耗を低減し、粘着力を高める効果があります。これにより、曲線区間での走行性能が向上し、メンテナンスコストの削減に貢献します。[CSXトランスポーテーション]]、[[カンザス・シティ・サザン鉄道]、カナディアン・パシフィック鉄道（CPR）、カルティエ鉄道（QCM、カナダ）、フェロメックス（FXE、メキシコ）、フェロスール（FSRR、メキシコ）などの鉄道会社が自己操舵台車を採用しました。

CSXトランスポーテーションは、牽引力向上のために機関車重量を約9072kg増加させた車両を大量に導入しました。これらの車両は、2006年から2007年にかけて高牽引力に対応したソフトウェアに更新され、形式名もCW44ACからCW44AHに変更されています。

導入事業者

2006年8月21日現在、AC4400CWを所有する主な鉄道会社は以下の通りです。

BNSF鉄道
ユニオン・パシフィック鉄道
カナディアン・パシフィック鉄道
カンザス・シティ・サザン鉄道
CSXトランスポーテーション

AC4400CWは、北米の鉄道輸送において重要な役割を果たし、大量輸送を支える基幹的な機関車として活躍しました。

関連項目

GEの機関車一覧
* GE AC6000CW形ディーゼル機関車

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