GLP投資法人

GLP投資法人：国内最大手の物流特化型J-REIT

GLP投資法人は、東京都港区に本部を置く東証上場の投資法人です。物流施設に特化したJ-REITとして、国内最大級の規模を誇り、その安定性と成長性から多くの投資家の注目を集めています。

概要

GLP投資法人は、グローバルな物流施設開発・運営企業であるGLPの日本法人、日本GLP株式会社をスポンサーとしています。資産運用会社は日本GLPの子会社であるGLPジャパン・アドバイザーズ株式会社が務めています。 同社は、GLPが開発した高品質な物流施設「GLPブランド」への投資を重点的に行っています。

2012年に日本で2番目の物流リートとして上場を果たし、日本プロロジスリート投資法人と並び、国内物流リート市場を牽引する存在となっています。2021年6月30日時点での資産規模は7,387億円を超え、JCRより高い信用格付け「AA」を取得しているほか、日本銀行も投資口を保有しています。主要物件には「GLP東京Ⅱ」などがあります。

沿革

GLP投資法人は2011年9月に設立され、同年10月に登録、2012年12月に東京証券取引所に上場しました。その後、継続的に投資口を追加発行し、多くの物流施設を取得することで、資産規模を着実に拡大してきました。近年はESG投資への取り組みも積極的に行い、サステナビリティボンドの発行やESG委員会の設立など、企業としての社会的責任を果たす姿勢も示しています。数々のアワードを受賞するなど、その取り組みは高い評価を受けています。

ポートフォリオ

2021年6月30日時点では、82物件を保有し、取得価格合計は7,387億円に上ります。地域別では、関東圏が約57％、関西圏が約27％を占めており、全国主要都市にポートフォリオを分散させています。投資対象は、大規模で機能的な「先進的物流施設」に重点を置いており、天井高5.5m以上、床荷重1.5t/㎡以上の施設を多く保有しています。これら先進的施設は、高い需要が見込まれるため、安定した収益の源泉となっています。

先進的物流施設への投資戦略

GLP投資法人は、単なる倉庫ではなく、高度な機能を備えた先進的物流施設への投資を重視しています。具体的には、広い柱間隔と天井高、余裕のある車路、各階アクセス可能なランプウェイ、垂直搬送機、免震構造、防災設備、環境配慮型のソーラーパネル、従業員のための快適な設備（カフェテリア、売店など）といった点を重視し、テナントにとって魅力的な施設の提供を目指しています。

テナント構成とESGへの取り組み

GLP投資法人のポートフォリオは、多様なテナントによって構成されており、安定した賃貸収入を確保しています。また、ESG（環境、社会、ガバナンス）への取り組みにも積極的に注力しており、GRESBリアルエステート評価において高い評価を得ています。環境認証の取得拡大やサステナビリティボンドの発行など、持続可能な社会への貢献に力を入れています。

分配金

GLP投資法人は年2回（2月と8月）、分配金を実施しています。分配金の推移は安定しており、投資家にとって魅力的な要素の一つとなっています。

まとめ

GLP投資法人は、その規模、安定性、成長性、そしてESGへの取り組みから、投資家にとって魅力的なJ-REITと言えます。今後も、国内物流市場の成長と共に、更なる発展が期待されます。

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