GM大宇・マティス

スパーク（Spark）について

スパーク（旧称:大宇・マティス）は、ゼネラルモーターズ（GM）旗下のシボレーブランドが展開する小型ハッチバックです。これは韓国GMによって販売されており、韓国では軽車両に分類されていますが、日本では登録車として扱われます。スパークは、そのデザイン性や機能性から多くのユーザーに支持され、4代のモデルチェンジが行われています。

初代（1998年-2005年）

M100型（1998年-2000年）

初代マティスは3代目スズキ・アルトを基に開発され、1998年に韓国と欧州で販売が開始されました。この車は、イタリアの著名なデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロによってデザインされたフィアット・チンクェチェントのコンセプトを基にしています。搭載されているエンジンは、800ccの3気筒で、スズキ製の改良型F8C型が使用されています。

最大出力は51馬力、最大トルクは68.5N･m、燃費は6.4L/100km、最高速度は144km/hを記録します。100km/h到達までにかかる時間は17秒です。この初代モデルは、欧州市場を中心に140万台以上販売されました。

グレードはE、S、SEの3種類が用意され、SEモデルにはエアコンやホイールカバー、フォグランプなどが装備されています。また、オプションとしてパワーステアリング、ドライバーエアバッグなども選択可能でした。

M150型（2000年-2005年）

2000年にはマイナーチェンジが施され、外観が一新されたM150型が登場します。このモデルも引き続きイギリスの大学で開発されました。エンジン仕様も変化し、1.0LのS-TEC型が搭載される予定でしたが、これが大宇のGM買収により延期されました。一部の市場ではCVTも選択可能でした。

中国市場での展開

中国では、GMの合弁企業である上汽通用五菱汽車によって、楽馳（Lechi）という名で2012年まで販売されました。特にシボレーブランドとして販売されたスパークも存在しました。

著作権の疑惑

スパークは奇瑞汽車のチェリー・QQに似ているとして著作権侵害の告発を受けました。GM側はQQがスパークの設計をコピーしたと主張し、これにより法的な争いが繰り広げられました。特にドアの交換が無改造で行える点を指摘しました。

2代目（2005年-2009年）

2005年には新しいモデルが発表されます。パリモーターショーで公開されたシボレー・M3Xを基に、エンジン性能の向上やデザインの改良が施されました。この時期、韓国での販売が活発化し、マティスとしても販売されていました。

3代目（2009年-2015年）

2009年に発表された3代目スパークは、従来のラインを踏襲しつつも、より洗練されたデザインと機能性を備えました。開発には2950億ウォンという巨額の費用がかけられ、世界戦略車としての地位を確立しました。

4代目（2015年-現在）

2015年に公開された4代目スパークは、内外装が一新され、最新技術を搭載しています。先代から引き継がれたエンジンに加え、安全装備の充実も図られました。

日本市場での状況

日本では1999年からヤナセと大宇自動車の合弁会社によって輸入され、2006年には2代目が登場しました。日本仕様モデルは米国市場での評価も高く、様々なニーズに応える車として定評があります。スパークの歴史は、多くのユーザーに愛され続けてきました。

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