Genki Global Dining Concepts

株式会社Genki Global Dining Concepts：回転寿司業界を牽引する企業

株式会社Genki Global Dining Concepts（旧社名：元気寿司株式会社）は、日本を代表する回転寿司チェーンを展開する企業です。東京証券取引所スタンダード市場に上場しており、神明グループに属しています。東日本を中心に185店舗（2024年3月現在）を展開し、回転寿司業界において第5位の地位を確立しています。

創業から現在までの歩み

1968年、栃木県宇都宮市で元禄寿司のフランチャイジーとして創業されました。当初は「元禄寿司」として営業していましたが、その後「元禄寿司株式会社」を経て、1990年に「元気寿司株式会社」へ商号変更しました。創業者は、モータリゼーションの進展をいち早く捉え、郊外型ロードサイド店舗への出店を積極的に推進することで、事業を拡大していきました。

1990年代からは海外展開も開始。ハワイ州に直営店を構え、香港、中国、シンガポール、タイ、インドネシアなどではフランチャイズ方式を採用しています。2024年3月現在、国内185店舗に加え、海外241店舗を展開しており、グローバルな事業展開を図っています。

価格帯とブランド戦略

同社は、価格帯別に異なるブランドを展開することで、幅広い顧客層を取り込んでいます。

魚べい: 100円均一をベースとした低価格帯ブランド。2段以上の高速レーンを設置した「回転しない寿司」スタイルを特徴としており、同社が開発した皿の色による価格表示方式は業界全体に広まりました。
元気寿司: 魚べいよりもやや高価格帯のブランド。
* 千両: 中級価格帯のブランド。

かつては「すしおんど」や「廻鮮日本海」といったブランドも展開していましたが、現在は「魚べい」と「千両」にブランドを統合しています。

「回転しない寿司」への転換と顧客ターゲット

2013年より、従来の回転レーン方式から「回転しない寿司」スタイルへ転換を開始しました。これは、出来立ての寿司を客に提供することで、品質と鮮度を維持し、顧客満足度向上を目指した取り組みです。

顧客ターゲットは、ファミリー層です。親子連れや祖父母を含む3世代での利用を想定し、サイドメニューやデザートの充実を図るなど、ファミリーレストランのような快適な空間作りにも注力しています。

IT技術の活用と省力化

同社は、IT技術を積極的に活用することで、店舗運営の省力化と効率化を進めています。タッチパネル注文、セルフレジ会計、オリジナル電子マネー「SushiCa」の導入により、キャッシュレス決済を促進しています。これにより、顧客の利便性向上と人件費削減を実現しています。

その他の取り組み

同社は、株主への寿司試食会や社内教育制度「寿司大学」など、ユニークな取り組みも行っています。寿司業界の専門家を育成し、技術向上にも力を入れています。

沿革

1968年の創業以来、フランチャイジーから独立し、郊外型店舗への進出、海外展開、そして「回転しない寿司」スタイルへの転換など、常に時代の変化に対応し、新たな価値を創造することで、成長を続けています。2024年には社名を「株式会社Genki Global Dining Concepts」に変更し、東京本社を開設するなど、さらなるグローバル展開に向けて動き出しています。

資本提携

過去には、グルメ杵屋や神明ホールディングス、カッパ・クリエイトホールディングスなどとの資本提携も行っていました。神明ホールディングスとは、現在も資本関係にあります。

まとめ

株式会社Genki Global Dining Conceptsは、創業から現在まで、時代のニーズに合わせて変化し続け、業界をリードする存在として成長を続けています。回転寿司業界の今後においても、重要な役割を担っていく企業と言えるでしょう。

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