Google ノートブック

Googleノートブックは、Googleがかつて提供していた無料のウェブアプリケーションで、2006年5月15日にサービスを開始しました。このツールは、ブラウザ上でメモを作成したり、テキストや画像を貼り付けたり、ウェブページのリンクを保存したりすることができました。ユーザーは情報をオンラインの「ノートブック」に保存し、そのノートブックを他のユーザーと共有したり、共同で編集したりすることが可能でした。

ノートブックには共有機能と協働機能があり、公開または非公開の設定に関わらず、複数ユーザーでの共同作業ができました。また、機能限定版として「ミニGoogleノートブック」も提供されていました。これは、Mozilla FirefoxとInternet Explorerのブラウザ拡張機能として提供され、閲覧中のページを離れることなく、コンテキストメニューから情報をノートブックに貼り付けることができました。

Firefox用拡張機能がリリースされた数ヶ月後、Googleはログインユーザーの検索結果に「メモを追加」リンクを付与しました。このリンクをクリックすると、画面右下にAjaxユーザーインターフェースが表示され、ブラウザ拡張機能がインストールされていなくてもメモを取ることができました。

各ノートブックには題名と内容を設定でき、新しいメモはノートブックの一番下に追加されます。しかし、ミニノートブックのサブウィンドウでは、事前に設定した挿入ポイントに追加することもできました。ノートブックを展開すると、メモをドラッグ＆ドロップで移動・整理することができ、ノートブック間での移動も可能でした。また、ノートブックはGoogleドキュメントにエクスポートすることもできました。2007年11月1日には、ラベル設定機能も追加されました。

しかし、2009年初めにGoogleはこのサービスの開発中止を発表し、バグ修正などの更新も停止されました。2011年9月には、数ヶ月以内にサービスを停止することが発表され、2012年7月にサービスは完全に停止されました。サービス停止に伴い、保存されていたデータのほとんどはGoogleドキュメントに自動的にエクスポートされました。

Googleノートブックは、その使いやすさと共有機能により、多くのユーザーに利用されました。しかし、Googleの他のサービスへの注力のため、サービスは終了しました。関連サービスとしては、Microsoft OneNote、Evernote、TiddlyWikiなどが挙げられます。

外部リンクとして、以下のような情報が提供されていました。

Googleノートブック
公式プレスリリース
Googleノートブックのよくある質問
Googleノートブック 携帯版

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