Microsoft OneNote

Microsoft OneNote（マイクロソフト ワンノート）は、マイクロソフトが提供するデジタルノートアプリケーションです。Windows、macOS、Android、iOSなど、様々なプラットフォームに対応しており、パソコンやスマートフォン、タブレットなど、場所を選ばずに利用できます。

概要

OneNoteは、情報やメモを効率的に整理できるよう設計されており、ページをタブで区切って、テキスト、画像、手書き入力、音声ファイルなど、様々な形式の情報を自由に挿入できます。タブレットPCやノートパソコンでの使用にも適しており、手書き機能を使ったメモやアイデア出しもスムーズに行えます。

以前は、一部のPCやWindowsにOneNoteがプリインストールされていましたが、Office 2016からは単体での販売がなくなり、Home and Business以上のエディションに含まれるようになりました。Windows 10にプリインストールされているのは無料版の簡易版で、商用利用はできません。しかし、アプリストアからダウンロードできる無料版は、ほぼ全ての機能が利用可能です。また、Webページを画像として保存する機能も備えています。

近年、OneNoteの提供方針が変更され、以前はデスクトップ版とUWP版（Windows 10版）が並行して提供されていましたが、現在ではデスクトップ版に統合されました。Windows 10用のOneNoteアプリの提供は2025年10月に終了予定です。

用途

OneNoteは、会議や講義でのメモ、ウェブ情報のスクラップブック、アイデアの整理など、幅広い用途に活用できます。マインドマップのように情報を整理したり、ブレインストーミングに使ったりすることもできます。OneNoteは、情報の記録と整理に重点を置いており、アイデアを練った後、ワープロソフトやプレゼンテーションソフトで資料を作成する際の下準備として利用できます。また、ネットワークでのコラボレーションや同期機能により、OneNoteのデータを共有することも可能です。

バージョンの変遷

OneNoteは、Skydrive（現OneDrive）との同期機能を搭載したことで、複数のデバイスでデータを共有できるようになりました。2014年には、WindowsとmacOS向けに無料版が公開され、より多くのユーザーが利用できるようになりました。無料版では、以前はSharePointサポートやOutlookの統合、バージョン履歴などの機能が制限されていましたが、現在ではほぼ撤廃されています。

対応プラットフォーム

OneNoteは、以下のプラットフォームに対応しています。

Windows (デスクトップ版、アプリ版)
macOS
Android
iOS (iPhone, iPad)

無料版と有料版の違いは、主に商用利用の可否とローカル保存の可否です。無料版でも、OneDriveにデータを保存することで、多くの機能を利用できます。また、Microsoftアカウントがあれば、どのデバイスからでもデータにアクセスできます。

競合サービス

OneNoteの競合サービスとしては、以下のようなものが挙げられます。

Boostnote
Evernote
Google Keep
Simplenote

OneNoteは、これらの競合サービスと比較して、Microsoft Officeとの連携や手書き入力の強みがあります。また、無料版でも十分に活用できる点が魅力です。

OneNoteは、情報の記録から整理、共有までを効率的に行える便利なツールです。ぜひ、日々の生活や仕事に活用してみてください。

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