H&K UMP

H&K UMP (Universale Maschinenpistole)

H&K UMPは、ドイツの銃器メーカーH&K社によって開発された短機関銃です。MP5の後継機種として開発され、より大口径の弾薬を使用し、特殊部隊のニーズに応える設計となっています。

開発の経緯

1960年代にH&K社が開発したMP5は、その高い命中精度と信頼性から、対テロ部隊などで広く採用されました。しかし、構造が複雑でコストが高いこと、またアメリカ合衆国で9mmパラベラム弾のストッピングパワー不足が指摘されるようになったことから、より安価で、大口径弾を使用できる短機関銃が求められるようになりました。

そこでH&K社は、アメリカ軍の要請に応じ、.45ACP弾を使用する短機関銃の開発に着手しました。これがUMPです。当初は.45口径のみでしたが、後に9mmパラベラム弾仕様のUMP9、.40S&W弾仕様のUMP40も開発されました。

設計

UMPは、H&K G36自動小銃と共通の設計思想に基づいており、フレームや弾倉などに繊維強化プラスチックを多用することで、軽量化と生産性の向上を実現しています。また、海水に強く、潜水後の射撃も可能です。銃床は右側面への折りたたみ式で、携行性に優れています。

作動方式は、シンプルブローバック方式を採用。射撃精度を確保するため、クローズドボルト方式で撃発が行われます。銃身は、H&K社伝統のポリゴナルバレルです。特殊作戦での使用を想定し、着脱式のサウンドサプレッサーも用意されています。

照準器は、Vノッチとピープの2段切替式で、レシーバートップとフォアエンドにはピカティニーレールが装備されており、各種アクセサリーの装着に対応しています。

特徴

大口径弾: .45ACP弾を使用することで、9mmパラベラム弾よりも高いストッピングパワーを発揮します。
軽量: 繊維強化プラスチックを多用することで、軽量化を実現しています。
高い生産性: シンプルな設計により、生産コストを抑えています。
特殊作戦に対応: サウンドサプレッサーや各種アクセサリーを装着することで、特殊作戦にも対応できます。

採用国

UMPは、各国の軍や警察、特殊部隊などで採用されています。

登場作品

UMPは、多くの映画やゲームに登場しています。

関連項目

短機関銃
H&K
* MP5

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