H3Cテクノロジーズ
H3Cテクノロジーズについて
H3Cテクノロジーズ（H3C Technologies Co., Limited）は、中国の杭州市に本社を置くネットワーク機器の企画、開発、製造を行う企業です。この企業は、清華グループと米国のヒューレット・パッカード・エンタープライズ（HPE）の合弁会社として設立されました。H3Cは、中国市場において自社ブランドで製品を展開し、国際的には他社ブランドを通じてOEM販売を行っています。特に、HPEのデータセンター向け製品「FlexFabricシリーズ」や、日本市場向けのNECの「UNIVERGE QXシリーズ」が注目されています。
沿革
H3Cテクノロジーズの起源は、2003年11月に設立された「ファーウェイスリーコム」に遡ります。この合弁会社は、米国のスリーコムと中国の華為技術（Huawei Technologies）との協業によって創設されました。設立当初、ファーウェイスリーコムは中国国内で製品の開発・製造を行い、H3Cブランドは中国と日本での販売を担当しました。一方、その他の地域ではスリーコムブランドで販売されていました。
しかし、華為技術の製品と米国企業であるシスコシステムズの製品の類似点が指摘され、2003年1月にはシスコから訴訟を受ける事態になりました。訴訟は、最終的に両者が和解し、華為が製品に改良を施すことで決着しました。
2006年には、スリーコムがファーウェイスリーコムの完全親会社となることが発表され、この結果、2007年に社名をH3Cテクノロジーズに変更しました。その後、H3Cブランドは中国市場にて強力な存在感を示すこととなります。
2010年、HPがスリーコムを買収しH3CテクノロジーズもHPの100%子会社となりました。そして、HPはH3Cブランドを保持し、中国市場での展開を続ける方針を決定しました。2015年には、HPがH3Cの51%の株式を清華紫光集団に売却し、合弁会社としました。
現在、H3Cテクノロジーズは、中国国内ではH3Cブランドの製品を展開し、HPEは中国以外でのOEM販売を通じてH3C製品を展開しています。
主な製品
H3Cテクノロジーズは、さまざまなネットワーク製品を提供しています。具体的には、ルータとスイッチがあります。
- - ルータ
- SRシリーズ（例：SR66、SR88）
- - スイッチ
- S7500、S7500Eシリーズ（エンタープライズ用コア・スイッチ）
- S3100、S5100シリーズ（エッジ＆コンバージ・スイッチ）
- S5500/5600、S3600、S3610シリーズ
また、ネットワーク管理システムとして、H3C iMC、CAMS、XLogなども展開しており、ネットワークの運用管理を効率化するためのツールを提供しています。
外部リンク
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