HAND MAID メイ

HAND MAID メイ：メイドロボットと三角関係のラブコメディ

2000年7月26日から9月27日にかけてWOWOWで放送され、その後地上波でも放送されたテレビアニメ『HAND MAID メイ』。全11話（テレビ放送10話＋DVD・ビデオ限定1話）からなる本作は、メイドロボットを題材としたラブコメディです。若干のPCネタも織り交ぜたオリジナル作品で、萌え要素やサービスシーンも含まれていますが、キャラクターの心情描写にも力を入れた作品となっています。

ストーリー：1/6サイズのメイドロボットと大学生の共同生活

主人公の早乙女和也は、お茶の水工業大学に通う大学生。知能を持ったロボットの開発に励む彼の前に、ある事情から美少女型メイドロボットのサイバドール・メイが現れます。当初は1/6サイズのメイですが、高い知能と人間のような外見を持ち、和也に尽くすことを絶対任務としています。

和也の下宿先の大家の娘、谷かすみも和也に恋心を抱いており、メイの登場によって三角関係が複雑に絡み合います。物語が進むにつれ、メイは等身大サイズとなり、人間とロボット、そして恋愛感情が複雑に交錯する展開となります。

作品全体のテーマは、人間とロボットの関係性です。和也は人間とロボットの平等な共存を信条としており、この信念が三角関係にも影響を与えます。

魅力的なキャラクターたち

本作には個性豊かなキャラクターたちが登場します。

早乙女 和也: 主人公の大学生。スケベで奥手、そして少し鈍感な一面も持ちますが、根は優しく誠実です。物語終盤で、実はサイバドール開発者であったことが明かされます。
谷 かすみ: メインヒロインの一人。和也に想いを寄せるお茶の水工業大学の学生。健康的なプロポーションとミニスカート姿が特徴的です。
サイバドール・メイ: メインヒロインのもう一人。当初は1/6サイズですが、物語の途中で等身大になります。メイド服姿で和也に尽くしますが、同時に彼に惹かれていきます。決め台詞は「メイっぱい頑張ります！」。
サイバドール・サラ: 広島弁で話すサイバドール。メイを回収するために、そして後に監視するために登場します。通信機能も搭載しています。
サイバドール・レナ: ナース服を着た幼女型サイバドール。ワガママな性格で、イカリヤというイカ型ロボットと仲が良いです。
サイバドール・ケイ: 高い知能を持つサイバドール。冷静な分析力と、フリーズ時の呆けた表情が特徴です。
サイバドール・マミ: 家事のエキスパートですが、間違った諺を使うサイバドール。ローラーシューズを履くと高速で移動できます。
南原 耕太郎: 和也のライバルを自称する大学生。様々な嫌がらせを仕掛けます。

その他にも、和也の姉や妹、大学時代の友人など、多くのキャラクターが登場し、物語を盛り上げます。

サイバドール：高度なメイドロボット

本作に登場する女性型メイドロボット「サイバドール」は、未来の時代、サイバーダイン社によって開発されました。高い知能を持ち、個体ごとに異なる性格が設定されています。等身大サイズと1/6サイズが存在し、メイは当初1/6サイズで登場します。

バッテリー充電に加え、人間と同じように食物や水でエネルギーを得ることが可能です。メイの場合は、和也が純正充電器を修理し、USBケーブルでの充電を可能にしています。物語終盤では、等身大サイズのサイバドールには生殖機能も搭載されていることが明らかになります。

媒体展開

『HAND MAID メイ』は、テレビアニメ以外にも、漫画版（橘セブン作画）と小説版（春眠暁作）がソニー・マガジンズから出版されています。

まとめ：個性豊かなキャラクターとロボット、そして恋愛模様

『HAND MAID メイ』は、メイドロボットと人間の恋愛模様を軸に、ロボットと人間の共存というテーマも描いた、ユニークなラブコメディです。個性豊かなキャラクターたちと、緻密なストーリー展開、そしてサービスシーンのバランスが良い作品となっています。アニメーション制作はTNK、主題歌はP-chicksと高橋美佳子が担当しています。 個性的なキャラクターとテンポの良い展開、そして意外な伏線も魅力の一つと言えるでしょう。 一度視聴してみる価値のある作品です。

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