HELLO (HYDEの曲)

シングル『HELLO』の詳細

『HELLO』は日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielのボーカリストであり、シンガーソングライターのHYDEによる4作目のシングルです。このシングルは2003年6月4日にリリースされ、HYDEが自ら設立したレーベルHAUNTED RECORDSからの作品となります。

本作は、アルバム『ROENTGEN』から約1年3ヶ月ぶりとなる新たなリリースであり、前作のシングル「SHALLOW SLEEP」以来約1年2ヶ月ぶりの作品です。2002年に発表された『ROENTGEN』では、アンビエントな音楽性を追求し、静かな世界観を大事にしていましたが、HYDEの中で「ライヴができる音楽を作りたい」という思いが強まり、アルバム制作の活動を一時休止し、より激しいロックの方向へと舵を切ることに決めました。

新しいスタイルとして、ハードロックに焦点を当てた活発な音楽性が目指されるようになりました。本シングルの表題曲「HELLO」では、ギターのディストーションが利いたメロディアスなハードロックのテイストが印象的で、キャッチーなドライヴ感も感じられます。HYDEはこの楽曲について「アルバム『666』の中で最もポップな曲」とコメントしており、アンダーグラウンドなエッセンスを失わずにメロディーも大切にしていることを示しています。

「HELLO」は、2003年4月27日から5月15日の間に行われたHYDE主催の対バンツアー「BUBBLE FESTiVAL」で先行披露されました。このツアーは、L'Arc〜en〜Cielのメンバーであるkenが新たに結成したバンドSONS OF ALL PUSSYSが主催しました。対バンツアーでは、「HELLO」に加えて、GASTUNKやミスフィッツ、ニルヴァーナのカバーも披露されたことが印象的です。

本シングルのカップリングには「THE OTHER SIDE」が収録されており、ヘヴィなリフが特徴的なグランジスタイルの曲です。この楽曲も対バンツアーでのパフォーマンスで披露されました。また、楽曲制作にはK.A.Zが共同プロデューサーとして招かれており、彼はHYDEの音楽に対する情熱を理解し、HYDEのギタープレイに対するアドバイザーの役割も果たしました。これにより、音楽的な深みが増したと同時に、HYDEの本人のギター演奏がフィーチャーされています。

レコーディングには元media youthのベーシストHIROKIと元BUGのドラム奏者FURUTONが参加しており、彼らの演奏も相まって、ライヴパフォーマンスは三人編成で行われることが多くなりました。HYDEは今回の作品においても、これまでの静的なアプローチからヘヴィなボーカルスタイルへとシフトし、新しい表現を模索しています。

このシングルは当初、CCCDとして販売されましたが、2005年にはCD-DA形式での再発売も行われました。発売初週の2003年6月16日付のオリコン週間シングルチャートでは、過去の「evergreen」に続く首位を獲得するという成功を収めています。

収録曲

1. HELLO
2. THE OTHER SIDE

タイアップ情報

• - 「HELLO」はドワンゴの「40メロミックス」CMソングとしても活躍しました。

本作は、HYDEの音楽的成長と新しい挑戦を象徴する重要な作品となっており、ロックファンからの高い評価を得ています。

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